ゴールデンウィーク。
この時期独特の、どこか出掛けなきゃいけないような雰囲気がどうも苦手で、好きなことに逃げようとも、レジャースポットは激混み。こうなっては、ぼっち観覧車やるにも不向きだし、致し方なく黙々とマクドナルドでブログ書いています。
遠くに行きたい!でも混んでいる…。このジレンマに苛まされてああ目から涙が。しょっぱい。そうだ、塩分はポテトで補給しなきゃ。
さて、1月に私が体験した「 2時間の滞在中お客さん私1人 」というミラクルが起きた遊園地のこと書きますね。ぼっちで観覧車100か所乗ってみる。今日は、岐阜県養老町にあります養老ランドをレポします…!!
【73】「養老ランド・ワンダーホイール」(岐阜県養老町)
大垣駅から養老鉄道で25分ほど。ひょうたんがぎーっしりぶら下がる養老駅からは登り坂だいたい15分。日本の滝100選にも入る養老の滝までの道中にあるのが、ここ養老ランドです。
まずね、営業している気配がないんですよ。
敷地のよこ通ってきたのに、きゃー!わー!的歓声が一切聞こえてこなくて、遊具も見渡すかぎり動いていない。代わりに響くのは傘にたたきつける雨音だけ。
”ぼっち”を”ぼっち”たらしめる要素って周囲の視線だけだと思っているから、お客さんはゼロに近い方が望ましいのだけれど、ここまでくると逆に不安である。
とはいえ3連休最終日。まだ10時過ぎだからでしょう。そう自分を納得させて入園手続きをすませます。
お目当ての観覧車は、私が全力で歓喜する窓なし開放型ゴンドラ。京都市動物園とか、姫路市立動物園など歴史ある観覧車に多いタイプだけれど、ここのはそれより新しそう。ゴンドラの形だけみると「 乗れない観覧車2 」で紹介した福井のやつにも似ているねえ。
入園券買うとき、観覧車乗りに来たと伝えていたから連絡いったのでしょう。
どこからかひょっこり登場したスタッフさんが、こちらが何も言わないのに観覧車への階段をのぼる。そして雨でびしょ濡れになった座席を丁寧に拭いてくれた。ああ有難い。このサイズだと雨降るだけで営業中止ということも多いから、私1人のため、200円のために動かしてくれるのマジ有難いのだ。
扉が閉められ回転スタート。入園したところで他にお客さんは見当たらず、完全貸し切り状態の遊園地でただ1つ、観覧車が動き出す。
時が止まっているようだ。モヤっとした視界の中でぼんやり浮かぶカラフルな遊具たちは、はやく動きだしたいようにも見えるし、今日は休んじゃいたいようにもみえる。
私が観覧車だったら、おっさん1人のために回るのかよぉぉぉと不貞腐れること間違いなしだから、おまえさん偉いぞと拝み倒した。
正味3分程度。図らずもスタッフ1人にしか見られていない中で乗る観覧車は、いつもより気持ちよいのである。
楽しくなって聞かれてもいないのに「 観覧車で全国まわっているんです~ 」的なこと告げると、耳より情報教えてくださいましたよ。
こちらの観覧車、大垣の百貨店屋上で活躍していたものを、閉店するからと移設してきたのだそう。ほとんど姿を消した屋上観覧車が、こうやって遊園地という新たな場所で元気に動いているのは嬉しいこと。
さらに驚いたのは、観覧車を含め塗装はぜんぶ自分たちでやっている!という事実。プロじゃん!てか塗装めちゃ綺麗なんですが!!何でも屋さんすぎる!!
確かにだ。乗車前に椅子を拭いてくれた手つき。あの丁寧さは観覧車を自分のことのように愛している手つきだったわ。おまえさん、こんなにも良くしてもらえて羨ましいぞ。
晴れていれば名古屋の高層ビルまで見えるし、春は桜も綺麗。今度は晴れているときに来てー!とのこと。ですよねw
さて、置いてある遊具から想像するに、小学生低学年くらいまでが全力で楽しめる養老ランドだけれども、大人も楽しめる要素いっぱい!そんなおすすめポイント4個を紹介します。どれも最高だから是非っー!
おすすめその1 まだ動く1997年プリントシール機あるよ
まずは、観覧車スタッフから是非見て行ってほしい!と案内されたのが( 本当に案内してくださいましたあの節はお世話になりました )ゲームコーナー。遊園地って温泉旅館にあるような何世代も前のやつが現役で残っていること多いけれど、ここはヤバそうな予感・・・
残念ながらエレメカやコインゲームに関しては専門外だが、素人目でも年代物とわかるものが勢ぞろい。しかも動く。これ目当てに訪れる大きなお友達も沢山いらっしゃるそうで、マニアすごいって思った(?)
なかでも、これヤバいって直感したのがプリントシール機「 NEOプリント 」だ。
これこれ!!私(1987年生まれ)が小学生高学年のころ、女子がプリ帳何冊も学校持ってきてた時のやつだ。今みたいにデコなんて無くて、撮っただけで終わりなやつ。
おすすめその2 豪華!屋内メリーゴーランド
入園直前「 ここって注文の多い料理店じゃあないよね? 」と本気で心配した私を安堵させてくれた遊具。園内にメリーゴーランドは2つあるけれど(!)、注目すべきは屋内メリーゴーランドです。
電球いいわ~~。あたたかいわ~~。目にした瞬間、問答無用で夢の世界に運んでくれるの最高。殺風景気味になりがちな室内を、これ1つで華やかにさせる超絶キラメキ遊具です。
おすすめその3 占領されたインフォメーション
続きまして入園ゲートというか自動ドアを通ると、右手に「 インフォメーション 」と書かれたスペースがあるのだが、、、
ぬいぐるみたちーーーーー!!!!!
なんでこんなにーーーーー!!!!!
どうしてこんなことが。のりもの券の販売スタッフに伺うと、小さい子がお好みのぬいぐるみをここから選んで、少し先のスペースで各自遊ぶんだって。家かよ。
さらに、子供が大きくなったタイミングで、遊ばなくなったぬいぐるみをここへ持ってくる方もいるとか。自由かよ。
パンフレットは置いてあるから、インフォメーションとしても機能している模様です。
おすすめその4 レストラン
そんな書かずにはいられないエピソードを教えてくれたスタッフさんに、お昼のオススメメニューをお聞きして、ちょこっとグルメ。
「 やわらかいですよ~! 」期待が高まる言葉つきで運んできてくれたのは「 和牛頬肉の赤ワイン煮セット 」( 数量限定980円 )です。
やわらかいいわああああーー!!
ねぇ、遊園地のお食事レベル超えちゃっていません? おかしいぞ。遊園地でこんな料理だされたら、山猫軒経営破綻しちゃいますって(?)
という最高の養老ランドでした。
はじめの不安はどこへやら。スタッフの方々の溢れるホスピタリティで、1人を忘れすっかり非日常の世界に迷い込んでしまいました。
ありがとう養老ランド。100か所乗り終えたらまた絶対来ます。肌寒い雨の日よりも、あたたかな晴れの日に再訪を誓って。
ちなみに滞在2時間、マジで私だけでして「 これ大丈夫ですか? 」とストレートにお聞きしちゃったのですが、ゴールデンウィーク混みます!との返事。やっぱゴールデンウィーク強いんですね。わお。
( 訪問日:2018年1月8日 )
( リンク )「 養老ランド 」公式ホームページ