【86&87】標高1200m。富士の裾野にそびえる、わずか5mの観覧車「ぐりんぱ」(静岡県)

観覧車ファンの皆さま、こんにちは。
いきなりですが下の写真、これ何だかわかりますか?

<写真>

大変失礼をいたしました、愚問でしたね。観覧車です。

付け加えるならばここは富士山の裾野。標高1200メートルに建つ、世界に誇る Mt.Fuji をバックにしたがえる堂々たる観覧車です。

気を取り直して、次の写真はなんだか分かりますか?

<写真>

はい。こちらも観覧車ですね。

え。こんな観覧車見たことない!? 子供専用でしょ!? こんなんおっさん1人で乗れるわけないだろ!?

いろんな疑問が飛んできますが、付け加えるなら「 大人も乗れる中では日本最小の観覧車 」です。

その高さ、わずか5メートル。

片や立派、片やおもちゃっぽい。趣向がまーーたく異なる2つの観覧車は、静岡県裾野市の遊園地「 ぐりんぱ 」にあります。

観覧車ファンとして一度に2種類乗れるのはお得だけれど、おもちゃな観覧車に1人って一体全体どんな恥ずかしい想いをするのでしょうか。標高1200メートルから眺める5メートルの景色とはいかがなものでしょうか。

これまで以上に気を引き締めて、入園するしかなさそうです…!

<写真・ぐりんぱの写真>

ようこそ!ぐりんぱへ

【86】「ぐりんぱ・みんなのかんらんしゃ」(静岡県裾野市)

まずは立派なやつから。「 みんなのかんらんしゃ 」は、園内一番奥&一番高い場所という、ド定番に位置する、ド定番タイプの観覧車です。

最大の売りポイント、背後の富士山はというと・・・

<写真・ぐりんぱの観覧車の写真>

雲かかってるー

んんんー。5時間粘ったのですがねえ。最大限見えてこれ。薄っすらと両脇に稜線が垣間見えるのはお判りでしょうか。

この日は台風一過で晴れると予想したのに、山の天気は分からないもの。最後までその全貌があらわれることはありませんでした。5時間粘ったのにもう~

<写真・ぐりんぱの観覧車>

中央には「GrinPa」マーク

これでは富士山が見えないフジスカイビューじゃないか。とも思ったのですが、既にこの遊園地自体が富士山2合目にあるのです。

ぼっち観覧車ばかりしていないで、地に足つけて彼女でも作りなさい。きっと両親は願っていることと存じますが、物理的に地に足つけていれば、ここでは富士山です。

てっぺんが見えないことを嘆くより、富士に感謝して観覧車に乗ってみましょうね。

<写真・ぐりんぱの観覧車>

がっしり支える足が頼もしい

<写真・ぐりんぱの観覧車>

ごめんね

フリーパス。もしくは入園料だけで入ったのなら1人500円。

4人乗りゴンドラ32台は、どれもオレンジ色の同一デザインです。

<写真・ぐりんぱの観覧車>

乗車してみると、、

<写真・ぐりんぱの観覧車>

気分晴れやか~

と、乗り込んでみたらおお!びっくり。外と打って変わり内部では青空が広がっていました。少しの雲を添えて。

このくらいの雲量だったらなあ。なんて再度嘆く私はオトナ度0だけれど、後日お会いした観覧車ファンのご夫婦が、ここ霧が凄すぎて視界0だった。地上すら見えなかったと体験談を話しているのにその表情は幸福感にあふれていて、もう魅力度200パーセント夫婦じゃん。うらやましいわーってなりましたよね。

<写真・ぐりんぱの観覧車>

この写真はありがたい

富士山方面は、ゴンドラ内に掲示されていた「 晴れた日の~ 」写真で我慢しつつ、反対側を向くとしますか。

<写真・ぐりんぱの観覧車>

いいねー

上の写真で、ぐりんぱ全体の7割といったところ。

富士山2合目のゆうえんちを謳う「 ぐりんぱ 」は、小さい子とその親御さんがハートフルに遊べる遊園地。かしいかえんと同じようなシルバニアファミリーのお家があったりと、同じ富士急グループの某ハイランドとは客層のすみ分けをさせているようです。

<写真・ぐりんぱの観覧車>

お見事な絶景でございます

手前にゴーカートコース。その奥にむけダイナミックにどこまでも広がる大自然は、いよいよ標高1200メートルの本領発揮。全身で深呼吸して1週間お疲れさま。癒しと活力をチャージです。

遠くに薄っすらと、建物が集まるエリアが浮かび上がるのは、位置的にJR御殿場線の沿線、裾野市、あるいは御殿場市の市街地でしょうね。

1つ私的新発見なのは、富士山って0合目までスムーズな稜線だと思っていたのですが、至るところに小高いコブ(?)が伸びていて意外にデコボコしているってこと。そんな発見もあった1周9分半でした!

【87】「ぐりんぱ・お空のかんらんしゃ」(静岡県裾野市)

続いては本日のメインディッシュ、大人も乗れる中では日本最小「 お空のかんらんしゃ 」に挑戦です。

こっちの方が入園ゲート寄り。ゲート出てすこしして左側。シルバニアファミリーをテーマに作られたエリア・シルバニアビレッジの一角にあります。

<写真・ぐりんぱの観覧車>

小さくても、その存在感で見逃すことはありません

いやあぁ……これ乗るのかあw

初めて目にするタイプの観覧車ほど、照れより好奇心の方が勝って抵抗なく乗車できてしまうのですが、さすがにキツいっしょこれだから後回ししてきたんだもん。

大人が乗れると事前情報は得ているけれど、それはあくまで子供と一緒の場合。小さいお子さんが大人同席でないと乗れない遊具があるように、これはその逆。逆なんですよ。

※ 2歳以下は保護者同伴、とのことです

<写真・ぐりんぱの観覧車>

後ろから

さらにこの時担当の係の方が、明らかに年下お姉さんときた

ううう、こういうとき私の両親世代だと幾分ハードルが下がるんですがねえ。

<写真・ぐりんぱの観覧車>

お姉さんの目を盗んで、またまた後ろから

帰ろうかな…。でもここ辿りつくの大変な遊園地。バス1日2~3本しかないんすよ。駅から1時間くらい揺られるし。5時間いたのは必然でバスの関係ゆえ。

途中通った♪ふっじぃ~サファリパぁぁーーークっ!にしとけば緊張しなくてs

<写真・ぐりんぱの観覧車>

さらにさらに横から

「 ……これって大人1人でも乗れますか? 」

という不毛な声掛けで近づいて、禁断の扉を開けました。

<写真・ぐりんぱの観覧車>

これがゴンドラです

そうだ、言い忘れましたね。

フリーパス。もしくは入園料だけで入ったのなら1人200円。

大人2人&子供2人という4人乗りゴンドラ5台は、視界が遮らない嬉しいオープンエアータイプ。

乗降時は停止した状態で乗り込む仕組みなわけだけれど、これが狭いのなんの。

<写真・ぐりんぱの観覧車>

せっま!

足直角にした状態で腰おろし、シートベルトを着用です。

「( 1人で乗られるの )珍しいですねー! 」

「 観覧車が好きなんですよー( 白状 ) 」

「 えー! 」

という会話をしつつシートベルトを着けてくださり( 狭すぎて自分では着けれなかった涙目 )、お姉さんがおもむろに乗り場脇に設置されたレバーを操ります。すると・・・

<gif>

ほんとうに動いたー!

小型観覧車にありがちな揺れはあまりなく、ゆっくり確実に昇ってゆきます。

シルバニアにおじさん。傍からみたら相当不釣り合いな様相を呈していそうだけれど、照れている暇はありませんでした。そう、1周1分半なんで。

では早いですが眺望紹介とまいります。標高1200メートルにある5メートルの観覧車の景色とは……

<写真・ぐりんぱの観覧車>

おっとー

コブしか見えなーい!!!

上の写真はてっぺん付近。富士山を背に0合目方向を撮っているんですよ。コブしか見えないね。類稀なる立地を、存分に無駄遣いした観覧車。いいよいいよこういうの。

<写真・ぐりんぱの観覧車>

ちょっとした遊具と、駐車場くらいが見どころ

これは、お子さんの初めての観覧車にちょうどいいかもしれません。

高所恐怖症のお父さんお母さんそっちのけで、子どもの方がはしゃいでいた。なんてよくみる話ですが、これなら高所を感じることなく皆ハートフルに楽しめそう。

<写真・ぐりんぱの観覧車>

ゴンドラに貼ってあったシール。岡本製作所さんなのね

他にお客さんがいれば、その都度停止するため「 乗車している時間 」は長くなる仕様ですが、マジで恥ずかしいから周囲に人がいないことを見計らった結果、一瞬の1分半。

それでも浅草花やしきのちびっ子観覧車をしのぐ小ささは唯一無二。後世に語り継がれるべき現代のミニ観覧車はここにありました…!

<写真・ぐりんぱの観覧車>

「BABY PLAY PARK」 赤ちゃんかい

ちなみにお姉さん情報によると、大人1人で乗られる方はいない。お子様と一緒。やはりというべきか、な情報を頂戴したのでご参考までにどーぞ。

【最後に】

<写真>

いかがでしたか?

雄大な眺望が素晴らしい50メートル級の観覧車

シルバニアファミリーで発売した観覧車のおもちゃをイメージして作られた5メートルの観覧車

80以上、愚直にぼっち観覧車していたお陰で、こんな難易度MAXなやつも達成できました。お父さんお母さん。私は地に足つけて頑張っています。どうか心配なされませぬようお願い申し上げます。

<写真・ぐりんぱの観覧車>

いつか観覧車連れて帰るからさぁ(違)

( 訪問日 )2018年7月29日

( リンク )「 ぐりんぱ 」公式ホームページ → お出掛けの際は「 アトラクション運行情報 」をご確認いただくと安心です。

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