ヨーロッパからこんにちは。
ぼっち観覧車100か所を目指している、すずやすです。
澄み渡る青空、という絶好の観覧車日和でございますが、私は世界のドコにいるでしょうか?
正面には重厚感あるお城。日本でいうと東京駅、あるいは大阪の中央公会堂にちかい厳かな雰囲気が漂っています。
軽々しく足を踏み入れてはいけないオーラ。ひょっとすると、王子様がお住まいかもしれません。
おっとー!丁寧に手入れがなされたお花畑の間には「 ホテルバイキング 」ののぼりがありました。のぼり。なんとも日本的な。っていうかカタカナだし。
というかなんですか。同じのぼりが何本も、王子様ん家まで等間隔に。鴨川かよ。なんなのですか。
果たしてあの先に何が待つのか見当もつきませんが、いざなわれるよう歩み寄ってみます。
感じていたこと言っていいですか?
知ってた。
今回の観覧車があるのは、お城と見間違うような建物が目印!兵庫県神戸市「 道の駅 フルーツ・フラワーパーク大沢( おおぞう )」です。
のぼり整列より100倍インパクトの、フルーツゴンドラがあるそうで。おいしさ満点の観覧車って、、今度こそ見当がつきません…!
【85】「道の駅 フルーツ・フラワーパーク大沢、フルーツ観覧車」(兵庫県神戸市)
16台のゴンドラがつく中型の観覧車。どこにでもある一般的なものですが、これみて!
ゴンドラの変わった装飾、そ、れ、が、、、
かわいいわー!!
芸細かすぎじゃーー!!
4種類のゴンドラはパイナップル、すいか、オレンジ、いちごと果物がモチーフになっています。ヘタまで付くラッピングの域を超えた芸の細かさは、よくできすぎ。かわいすぎ。
「 観覧車はどこも似たり寄ったり 」問題を解決する手立てはフルーツにあるのだと確信した瞬間です。
せっかくの機会、それぞれ解説してまいりましょう。
① パイナップル
※ 上の写真。画面の右寄りにある矢印を、左方向へ動かしてみてみて。元となった果物があらわれる仕組みなのだ。
元写真は有名ブランドDoleのパインですが、表面に散らばるプツプツが上手く表現できています。
しかしここで厄介なのが、パインは黄色なのか。緑色なのか。問題です。
パイナップルで画像検索すると実物は黄色もあれば、緑もある。そういう感じです。
我々が普段目にするカットパインは黄色だし、パインアメも黄色だし、酢豚論争のパインだって黄色。
「 パイン=食べるところの黄色 」の方程式が出来上がっている故に、ゴンドラも黄色に寄させたのでしょう。デザインした方の苦悩が伝わってきますが、見ただけで甘酸っぱさが口に広がるのだからこれで正解ですね。
再現度:☆☆☆
② すいか
すいかゴンドラは、丸玉を半分に切った断面がデザインされています。
あいにく元写真が、季節外れで売っておらずカットスイカで申し訳ありません。銀座三越まで足を伸ばしたのでお許しください。雰囲気は伝わりますよね。
デザインで関心した点は、フチが外側に向かうにつれて段々と白から緑に変わる部分。
白くなったから食べ終わり。でももうちょっと味わっていたい。でも味がしない。赤が終わる寂しさを上手く表現できています。
ちなみに、すいかとこの後登場のオレンジだけは、側面のデザインも凝るこだわりようです。
再現度:☆☆☆☆
③ オレンジ
続くオレンジは、溢れんばかりのシズル感が良いアクセントに。ここでも丸玉を半分に切った断面がデザインされています。
種は、実物より多い印象。葉はあんなにフサフサしていたっけと疑問が残る箇所ではあるものの、瑞々しさはよく表現できているでしょう。
すいか同様、皮がだんだんと濃くなるところは、アカデミー衣装デザイン賞ノミネートです。
再現度:☆☆
④ いちご
ラストは、王道・いちごの登場です。
元写真ですが、イチゴを買いに銀座三越まで探したものの、すいか同様季節外れ。致し方なく銀座に店を構えるキルフェボンのイチゴタルトで代用します。
ゴンドラのような丸型いちごなんて通常お目にかかることは稀ですが、赤くて、つぶつぶがあって、へたまで付いていれば、我々はいちごだと充分認識可能。
それほどまでに4種類の中でも圧倒的人気を誇るいちごには、羨ましい思いしか感じません。唯一付け加えるならば、キルフェボンのタルトマジうめぇ、ということくらいです。
再現度:☆☆☆
いかがでしょ?
大空舞うフルーツバスケットは、見ただけで強烈に乗車意欲がかきたてられて、さあ大変。
早速パーク内の一角、「 神戸おとぎの国 」というミニ遊園地へ入ってみます。
300円ののりもの券を渡すと、オレンジのゴンドラを開けてくれました。
4種類の中でのベストオブラブ・すいかが良いな。と狙っていたけれど、乗ってしまえば皆同じ。フルーツは外身だけ。中はいつものゴンドラだからまあいいねw
眺望だって、フルーツに似合うのんびりな景色が広がります。
神戸フルーツフラワーパーク大沢。2017年3月末に今の名称になる前は神戸市立フルーツフラワーパークだったこちら。
入園無料、バーベキュー場あり、採れたて野菜の直売場あり、おしゃれレストランあり、神戸モンキーズ劇場なるお猿のショーもあり・・・という雑多な施設なうえに、道の駅認定まで受けていて事態は混迷を極めています。
その極めつけが、冒頭遊んだ赤レンガの建物、神戸ホテルフルーツ・フラワーですかね。
あれ王子様ん家じゃなく、ホテルだっだわ。
知っていながら訪問した時、人々が四方八方わらわらと集結してくるから、やっぱ晩餐会じゃね!?と期待したのに結果プールのオープン時間でした。
プールの集客力はすごいね。遊園地より混んでたもん。
そのほかは四方八方、のどか~な風景が広がるガーデンシティです。
緑全開のなかに所々タワーマンションが伸びていて、住んでみたい街第2位に躍進( 1位は愛知。観覧車が豊富でして )
上の写真には、私的ランキング第2位まで押し上げた大事な要素が映りこんでいます。つまりイオンとアウトレットモールです。
あそこはイオンモール神戸北と、神戸三田プレミアム・アウトレット。この後行ってみたけれど、プールなんか比べものにならない程の集客力を見せつけていたよ。
2つを結ぶ連絡橋からこの観覧車が見えるのに、みなさん買い物に夢中の真剣さがスゴかった。離れているからね。しょうがないけどね。寂しかったわー。
という7分半の旅でした。
神戸の観覧車というと、どうしても海沿いに建つアレをイメージしてしまう中で、おいしさ満点のゴンドラも発見できた驚き。
神戸中心部からは距離があるものの、
・ ヨーロッパを味わえる建物たちも良し。
・ 乗れば確実に自慢できる観覧車も良し。
・ 近くにアウトレットモールもあって良し。
そんな「 道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢 」で楽しい休日を過ごせました。
ちなみに。栃木・那須高原にはさらに種類を多くしたフルーツゴンドラがあるようで。果物買うの大変なんで後回しでいいっすか(?)
《おまけ》ちょこっとグルメ「季節の農家ごはん」
最後にちょこっとグルメを。
2017年春にできたというおしゃれエリア。ここのファームサーカス食堂で選んだのは「 季節の農家ごはん 」( 1,000円 )です。
野菜のお味濃いわー!さすが地元で採れたお野菜です。
余計な味付けがしていないのに、1つ1つが優しすぎるのに、完食したころに押し寄せる幸福感とやら。
これ量少ないと思うでしょ。ぜんぜん。普段よほど化調漬けにされていたんですね。舌もいたわってあげないとと反省した昼ご飯でした。
( 訪問日 )2018年7月22日
( リンク )「 道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢 」公式ホームページ
「 キルフェボン 」公式ホームページ → 神戸市内に店舗はないけれど、グランフロント大阪にあります。フルーツ頬張りたくなったら是非…!