150個くらいの観覧車が全国散らばるというのに、歩ける距離に2つ建つ珍しい場所もあったりする。
なんと世界は不公平なのだろう!
観覧車が1っっつもない県だってあるのに!!
ユートピアみたいな場所ほんとうにあるんですかぁー!!???
あります!静岡県浜松市です( 他にもあるけれどね )
どれだけ徒歩圏内かというと・・・
こーんなに近い!!
とはいえ地図では感覚つかめないから、実際に行って、乗って、遊んでみましょう。
最初に右下の赤丸・はままつフラワーパークに寄ってから、徒歩で移動。左の赤丸・浜名湖パルパルにて観覧車のハシゴをするのが、今日の予定と決まりました。
浜名湖がすぐの観覧車からは、どんな景色を見せてくれるのでしょうか。お互い近くても眺望に変化はあるのでしょうか。
2本立てのはじまりです…!
【83】はままつフラワーパーク・観覧車(静岡県浜松市)
浜松駅から、舘山寺温泉(かんざんじおんせん)方面のバスに乗ります。
このバス路線とても優秀で、終点までの間に2つの観覧車スポットを巡ってくれて便利。さらに1時間3~4本あって超便利。前回と雲泥の差に笑いが止まりません。ははは、バスすらなかったもんな。
世界は不公平だと認めたところで、浜松駅寄りのフラワーパーク停留所で降りましょう。最初の目的地・はままつフラワーパークは目前です。便利。
正門から観覧車まではのーんびり歩いても良いし、ちょうど来たフラワートレインで行くのも良き。
フラワートレインの嬉しいところは、1回100円とお手頃価格な上、お花畑の真横を通ってくれるってこと!
四季折々の花が咲く、はままつフラワーパーク。座りながらラクしてアジサイ満開を楽しみました。” あ、実際 ”キレイだわ~(?)
車内では名所案内も流してくれて、
「 梅園です! 」
「 野生のササユリです! 」
「 古代ハスです! 」
に混じって「 園内に住んでいるたぬきのエサです! 」があって、えええ!!!ってなりました。まじかよ。
1周したくなるトレインを途中下車したら、坂と階段を登って高台に向かいましょう。
ここには遊具が集結したエリア「 こども広場 」があります。遊具といってもバッテリーカーに、お子様向けフワフワ跳ねて遊べるやつ、機関車D51の展示と、名前の通りこどもの広場なのですが、、、
大人が楽しめる遊具、あるんですよ!
フラワーパークに咲く1番高いお花。ベストオブベストお花。お花界の異端児。♪あーよかった( 花*花 )
・・・数多の異名を持つ、大人が楽しめる遊具とは、なななんと観覧車です!( 知ってた )
カラフルな見栄えがかわいいお花、いや観覧車は、ゴンドラ14台に対しレパートリーが7色と、この規模にしては珍しく色鮮やかに空を舞っています。
さらにかわいいお花ポイントがありまして、ゴンドラに注目してみると、
おっはなー!!
ゴンドラ番号には、チューリップ柄 or 普遍的花柄のどちらかがあしらわれて、お花感を盛り上げています。
なんだか幼稚園児がつけるバッジみたい。私自身、チューリップ組だったことを思い出して親近感がわきました。
高さ約25メートル。1周200円の遊具券を手にトントンと階段を上がりましょう。
おおー!今では珍しい観音式にひらく扉だー! 遠目には真新しそうにみえた観覧車は、3年ほど前に塗り替えられたそう。3歳。やっぱ幼稚園児じゃんね!
係の方から「 行ってらっしゃーい! 」とお見送りされた先では、野生のタヌキもいるよねって納得の自然が広がっています。
ご覧に入れますのは、こども広場とは反対側の眺め。パーク中心の温室が見えるからフラワーパーク全体を見渡しているはずなのに、一体全体全貌がわかりません。ひろいわ。
鬱蒼とした木々が波打っている様子からも、このあたり起伏の富んだ地形だとうかがい知れます。右上には浜名湖が顔をだし、自然のカーニバル開催中。
そんな自然優位の状況において、存在感を放つ3つの人工物に注目してみましょう。
上の写真、ここにいるのおかしいよね筆頭格の恐竜がいました。あろうことか滑り台として頑張っていました。恐竜単体でもアイドル的存在になりうる素質を持ち合わせているのに、歓声を上げる努力を惜しまない恐竜。それも、ぼっちで。
見習うべき相手は、この子と決めた瞬間です…。
私も努力を惜しまないでいたら2周目のチャレンジで、ロープーウェイを発見できました。やるぅー。
かんざんじロープーウェイは、日本で唯一の湖上を走るロープーウェイ。乗ったら絶対良い眺めなんだろうねえ。今すでに良い眺めを満喫中というのに、まだ羨ましがる私は欲張りでしょうか。いいえ。欲張りではありません。
3つ目は、観覧車です。そうでした、ここは徒歩圏内に2つの観覧車がある場所。浜名湖と浜名湖に挟まれるかたちで建つあちらの観覧車までは、直線で1.8キロです。
こうしてみると観覧車って奇妙な人工物だとおもいませんか。
放送アンテナも備えて社会的な意義もある東京タワーなんかと違って、単に人間を楽しませることだけを目的に作られた展望施設。薄っぺらくてスカスカな、私の脳みそみたいなものでも存在意義があると思うと、なんだか勇気がわいてきます。
2周した後、係のおじさんに全国の観覧車をめぐっています!とお伝えすると「 観覧車のマニアですか? 」「 がんばってください! 」と応援されてしまったよ。ううう嬉しい!これで100個まで頑張れる気がするー!
徒歩移動
移動は1時間3~4本ある、便利なバスを使っても良いし、歩いてもOK。
来るとき入った正門とは別の、浜名湖ゲートから出れば観覧車はあそこに見えるから、迷わず辿りつけます。浜名湖右手にのんびり向かいましょう。
観覧車を夕日に見立てて走る青春ごっこ、なーんてしてもよいかもね!やらないけど!
【84】浜名湖パルパル・大観覧車コクー(静岡県浜松市)
お次!
2つ目があるのは、遊園地の浜名湖パルパルです。ここでは是非お伝えしたいことがありましてですね。それは、お城の跡地に観覧車が建っているのですよ!
のりば横にある、城跡はこちら~の案内に沿ってゆくと、観覧車のマジ直下で堀江城跡の看板をみつけました。
すごく簡単に説明しますと・・・
徳川家康の軍が攻めてきたのに善戦した堀江城は、陥落まで至らずに結果和睦。そのあと新しい城を完成させた際、ちょうど今観覧車が建つこの場所に城の本丸( 本曲輪 )を建てたそうな。
すげー!
観覧車はその性質から、敷地内の一番高いところに建てられる傾向があるけれど、本丸跡の観覧車だなんて浪漫ありすぎじゃん!
歴史上、小田原城の天守閣跡地に観覧車を建てた例があって( 観覧車は現存せず )、ここも似たようなタイプということかな。
現代のぼっち城主になるべく、1人600円の利用券を手に乗り場に進んでみましょう。
高さ約60メートル、海抜約85メートルの観覧車から見えるのは、3方向を浜名湖に囲まれた眺望でした。
下の写真、中央のこんもりしたお山までが堀江城の敷地で、ここはちょっとした半島のようになっています。この3方向を湖に囲まれた、という独特の立地が、堀江城が攻められても善戦した理由の1つ。
そんな観覧車は「 湖の空 」という意味から「 コクー 」と名付けられています。
名前の通り、浜名湖を飛んでいる錯覚を味わえます。これが本当の浪漫飛行。なんつって(?)
先も書いたけれどこの辺りは起伏の富んだ地形、そして観覧車の高さも違うゆえに、お互い2キロ弱しか離れていないのにもかかわらず、別の街にきている気分です。
こちらの観覧車では、その高さを生かして遠くの一際高いビルを発見しました。
高さ212メートル、浜松駅前にそびえる浜松アクトタワーです。音楽の街にちなんでハーモニカの形をしているんだって。建物で遊んじゃう心意気、大好きだわ~
先ほどは頑張って見つけたかんざんじロープーウェイは、駅が遊園地の隣にある関係で、めちゃ間近で横切ります。絶対良い眺めなんだろうねえ( 本日2度目 )
1周約11分。浪漫飛行へインザスカイしたくなる眺望を身体いっぱいに味わって、観覧車ハシゴ、これにて完了です!
おわりに&リンク
3方向を湖に囲まれた城跡に建つ浜名湖パルパルの観覧車と、やや内陸よりにありながら自然のにおいを感じられるはままつフラワーパークの観覧車。
こんなにも雰囲気が違うとは驚きました。
つくづく観覧車は高さよりも立地条件が勝負ってことが理解できましたねえ。そんな2つを楽しめる浜松へ是非。観覧車が目的のご旅行も楽しいものですよ。
( 訪問日 )2018年6月3日
( リンク )「 はままつフラワーパーク 」公式ホームページ
★ほか、徒歩圏内に2つの観覧車がある場所はこちらでしょうか。
◎ 日立・かみね公園