観覧車に乗るたび「 この窓無ければいいのに… 」と思うことがある。
というのも、経年劣化で曇った窓をそのままにしているケースが多いのだ。設備の更新はかなり大きなお金がかかるから、しょうがない面ではある。
当サイトで紹介している写真は、出来るかぎり綺麗な状態でお見せしている訳だけれども、
\もっとクリアな絶景をみたーーーーい/
そう願っていると群馬サファリパークの観覧車には「 窓がない 」という情報に行き当たりました。
願ったり叶ったり!
撮影するとき窓がなければ、自分の影が映りこむこともないし、曇った部分をよけながら撮る工夫もいらない。なにより自然の風に吹かれての観覧車なんて最高じゃないですか?
ただこの観覧車、40メートルもあるそうで…
高さ数メートルならオープンエアーも怖くないけれど、さすがに40メートルなんてスリルがどうかしているのではないだろうか。
興味半分・不安半分の心持ちで、最寄り駅だという上州富岡駅に降り立ちました。
\もーよーりーのー意ー味ー???/
ほーら出た出た。稀にあるんだよねー、バスないの。「 当駅下車 タクシーで15分 」って一体何キロだよ。駅前から不安要素しか漂わない今回は、群馬サファリパークの観覧車をレポします。
サファリの付属品じゃあもったいない、全国1億2千万の観覧車ファン全員に乗ってほしい珍しいやつでした。
上州名物おもしろグルメも登場するので最後までお見逃しなくー!
【82】「群馬サファリパーク・40m観覧車」(群馬県富岡市)
★ 徒歩60分、ひと山超すよ
タクシー乗ればいいじゃんって思うでしょ。でも、こちとら1人じゃん。コスパ悪いのよ、コスパ。なので歩きます。駅から5.5キロです。
上州富岡駅は、近年世界遺産に登録された富岡製糸場の最寄り駅。こちらの方は最寄にふさわしく、歩いて10分ほどで赤レンガのレトロ建築を目にすることができます。
でもここじゃない。観光客でにぎわう一帯を抜けて、のどかな風景を1人観覧車へと向かいます。
「 一山超す 」という表現あるじゃないですか。そのままの意味で、山というほど大袈裟ではないけれど、小高い丘を1つ越えなければなりません。
以前、駅から4.3キロ歩いた観覧車に乗ったけれど、あちらが8割方平坦道だったことを思うと難易度高いです。
★ 彫刻みたいなゴンドラ!?
歩き始めて60分。群馬サファリパークに着きました…!
お出迎えしてくれたのは、サファリといえばな動物柄のバス。マイカーで巡るのも良いし、車内にいながらライオンに餌を与えられるエサやり体験バスも外せませんね。
でもここじゃない。今日の目的は、このお隣です。
ライオンがおーっ!キリンの瞳にキュン!されてもまだ遊び足りないね? じゃあついでに何個か乗ってく? 的に用意された遊園地があります。
( その証拠に遊園地だけなら入園料はかかりません。車の場合、駐車料金300円のみで遊べます。私のような徒歩客であればタダ! )
あくまでも”併設”。サファリ付属の遊園地に、見過ごすことのできない観覧車はありました。
注目ポイント ① ライオンの彫刻
場所によっては施設名の看板が掲げられる観覧車の中央には、彫刻みたいなライオン様が鎮座しておられます。
こんなチョコ食べたことあるー!て喜んだだけで睨み返されたリアルなライオン様がいた。
本物のような厳しい目つきは、観覧車の守り神のようです。
しかし我々人間というもの。口が開いていると手を入れたくなってしまう習性を持っていますよね。ね。もし入れたら、真実の口じゃねえって多分間違いなく食べられる。やめましょう。
6つ前の写真・サファリパークのゲートにも同じライオンが掲げられていたから、ここの象徴的な何かかもしれません。
注目ポイント② 窓なしゴンドラ
やっぱり窓無かった!
申し訳程度にアクリル板のようなものがついているだけ。確かにこれならクリアな絶景が期待できそう。ゴンドラ自体、82か所目にして初めて目にするタイプで、ライオン同様に彫刻作品のようでもあります。観覧車ぽくない!
支柱にはサビが目立つものの、ゴンドラは少しづつ塗り直されているようで、ピカピカとそうでないものが混ざっていました。
彫刻みたいなゴンドラ「 こんなの初めて 」だし、名称に”40m観覧車”なんて高さアピールするのも「 こんなの初めて 」。そこらへんの男子ならイチコロな観覧車は、私にどんな景色を見せてくれるのでしょう。早速ぼっちで乗ってみます…!
★ クリアな眺望お試しあれ!
必要となるチケットは、有人窓口と自販機で種類が2つ( これもはじめて! )
紙タイプの”サファリチケット”と、硬貨タイプの”のりものコイン”。どちらも1人400円分買えば良いのですが、年季が凄いのりものコインに、おじさんイチコロです。
おー!なんだなんだ初体験だー!
動物の、そう、ライオンの口内にいるような感覚を味わえる不思議なゴンドラ。歯磨き粉のライオンってここが由来だったのか、と納得せざるを得ない観覧車です(嘘)
解放感120%なのに、天井もパイプもがっちりしていて何かの拍子に飛び出したりしない守られている感じは安心です。動物園の檻みたい。
それでは視界クリアな最高のコンディションで眺望紹介いってみよー
ここはサファリパーク。スイギュウや、シマウマが車道をのんびり闊歩しています。こっちは檻の中にいるっていうのに、あちらの方が人間ぽいのオモシロイ。
しかし。一番の見どころは遊園地の反対側、ゴルフ場の先に広がるご覧の景色でしょう。
元々標高が高い場所に建っているから、40mと思えない雄大な眺望を楽しめます。それでいて地上にいるより清々しい風がふく。ほかのどの観覧車より空中遊泳している気分になれるのは、眼福至福としか言いようがありません。
上の写真、真ん中の小高くなっているところが、冒頭「 一山超えた 」と表現した場所。なのでその向こうに広がる建物密集地帯は、上州富岡駅やその隣の東富岡駅あたりとなります。
残念ながら富岡製糸場のシンボル・煙突は発見できなかったけれど、洋服の青山の煙突(?)は見えました。無駄に伸びているな、あれ。
こんな気持ちの良い観覧車はじめて!
1周約9分。降りた後、係員さんが仰っていた「 冬場はみなさん震えて乗られてますよ 」には笑いました。みなさん熱意ありすぎだわー
★ 上州名物・ホルモン揚げの正体!?
最後はちょこっとグルメで〆ましょう。屋台的なスタンドで選んだのは、鉄板やきそば(400円)、みそおでん(300円)、そして富岡名物というホルモン揚げ(350円)です。
やきそばは絶対安定的な美味しさで、みそおでんの濃い味噌は1時間歩いた身体にしみわたる~
しばらくして、アツアツ出来立てを持ってきてくれました。富岡名物ホルモン揚げの登場です。
一口食べると、ホルモンでも柔らかく、クセが無くて食べやすい!これ美味し!
と喜んで食べ進めていたのですが、、、
ちくわー!
富岡名物ホルモン揚げ。ホルモンでも何でもなくて、正体はちくわの串揚げでした。
途中まで気付かなかった私には多分、食レポの依頼来ないな( 震え )
★ おわりに&リンク
超個性的な観覧車いかがでしたでしょうか。
ほどよいスリルは、観覧車だと飽き足らない方も楽しめること間違いなし。
公共交通機関だと到達困難だけれども、車なら上信越道・富岡インターから5キロです。上信越道には藤岡PA(上り)・ららん藤岡に超スーパーラブリーなオープンエアー型観覧車もありますしセットでどうぞ。
さあ。怖さと寒さ、はたまた感動と、あなたはどう震えながら乗りたいですか?w
( 訪問日 )2018年4月8日
( リンク )「 群馬サファリパーク 」公式ホームページ