観覧車なんてあんの？と疑いたくなる程のどかな駅でおろされる。
なーんて８０か所巡っていればよくある話で、東武宇都宮線・西川田駅には交番があるだけポイント高かった。
すべての観覧車は駅チカで、有名観光地にあると勘違いしていた私。まさか全国津々浦々、住宅街を彷徨うなんて思ってもみなかったよね。
ゆえに家々の隙間から顔出すあやつが視界に入った途端、ほっと胸をなでおろす。
では問題。下の写真はそんなファーストコンタクトの瞬間を撮ったものだけれど、観覧車はどこにあるでしょう？
観覧車どーこだ？？？
じゃかじゃかじゃかじゃか～～～（ ドラムロール ）
あったー！！
いかがでしたか。
心許ない気持ち。かーらーの！観覧車発見したときの喜び、ご体感いただけましたでしょうか。
え…特に何もですって？
さてはお客さん、ロマンチストではないですね（ 暴言 ）。ではこちらの観覧車はいかがです？ なんてったって一番の見どころは建築現場ですから！？ 栃木県宇都宮市・とちのきファミリーランドが今、お薦めですよ？
【８１】「とちのきファミリーランド・大観覧車」（栃木県宇都宮市）
今日の観覧車
そう。この観覧車は、新スタジアムの建築現場が覗けることを推している。
遊園地の外では「 日に日に進む工事現場をのぞいてみてはいかがでしょう！ 」と宣伝しているし、ゴンドラの中には完成予想図がぶら下がる。ご丁寧にラミネート加工までされて。
工事現場の掲示板
ゴンドラの中
おいおい、見どころソレだけなのー！と突っ込まずにはいられない。
眺望に建築現場を薦めてきちゃう観覧車は初めてでｗ、戸惑いながらも乗って確認してみた。
２０１８年４月現在のようす
めっちゃお隣さーん！
高さ３０メートルの観覧車から望めるのは、観客席２万５千人規模の新スタジアム建築現場です。宇都宮競馬場の跡地で工事中のこちらは、２０２０年３月完成予定。４００ｍトラック９レーンに天然芝のサッカー場をそなえる立派なスタジアムが日々育っています。
私も皆さまと同じくロマンチストではないけれど、ほんの数十メートル先で巨大ものづくりが繰り広げられている光景は、途方もない浪漫を感じずにはいられません。
大勢の方々が作業している
たとえば、こうした地道な努力の積み重ね。コツコツと何年もかけ１つのモノを作り上げる様子は、ぼっち観覧車１００か所乗る私の挑戦と似ているところがあると思うのです。
ロマンチストじゃないけれど、夢はいつまでも追い求めたいもの。そんな希望に満ち満ちた気分でいたら、１周が一瞬で終わりました。６分早っ。
おっとー（完成予想図より）
この位置なら仙台・楽天の野球場にある観覧車みたいに、乗車しながらスポーツ観戦できるんだろうな～。と、わくわくどきどきしたのですが、完成予想図みたら見えないね。壁面しか見えないね。
敷地隅っこに観覧車が陣取るので、遊園地がまるっと視界におさめられる
一旦降りて２周目です。
とちのきファミリーランドは入園料無料な上に、観覧車おとな１人３００円（ ３才～中学生までは１人２００円 ）という良心的な価格設定。他の遊具も２００～３００円で楽しめるとあって、お子様連れには評判が良い遊園地です。
「空！行け！とちまる号」には、栃木県の公式キャラクター・とちまるくんが飛んでるまる～
「ジェットコースター」はＪＲ東日本許諾済の「はやぶさ号」だぜ
でも、デートにも向いていると思うのです。
先日ツイッターで見かけた投稿に、隣のゴンドラにいた高校生グループがジロジロ見てきて、てっぺんでしたいことが出来なかったって愚痴を拝見しまして。
別日には高校生側の投稿で、期待して見ていたら、してたー！きゃー！ってツイートまであったり。ねえそっとしておいてあげてよ。
有名観光地ではない「 とちのきファミリーランド 」なら、そんなに混まないだろうし、１９７９年の観覧車だからゴンドラ狭くて密着できるし、こういうのロマンチストじゃないけれど憧れるよね。
小ぶりな４人乗り ＆ 珍しい二つ折りの扉
ゴンドラシールコレクション
（あれおかしいな。１人が好きなのに変なこと言いだしているな。）
さて軌道修正して外観紹介です。カラーは５色・計２０台、観覧車の定番・丸型ゴンドラがお待ちしています。
観覧車の下って自販機置いてる率高い
２回目乗るとき「おひとりで！もう一回！！」とめちゃ元気に笑顔で言われました（照）
全５色
宇都宮の中心から離れているので著名な建造物は見つけられないものの、のどかでゆったりした風景に身を任せれば、ぼっちでも充分癒されます。
それに日々成長するスタジアムを見守ってゆけば、謎の親目線が生まれるかも。将来、こいつ赤ん坊のときから知ってたんだぜ。って自慢できます。
ザ・遊園地、なメニュー
ちょこっとグルメは、園内にて山菜うどん（３５０円）をいただきます。
宇都宮だからギョーザはあるよな。名物をちょこっとグルメに登場させるのは丁度いい、と道中立てた私の計画は総崩れ。見よ！このベタベタなメニューを。
特筆すべき点は皆無なのに、観覧車見ながら食べられるという私的最高物件だったからあなどれない遊園地の昼下がり。
観覧車を眺めつつ青空の下でいただきます！（曇りだけれど）
お腹も心も満足して西川田駅に戻ってくると、地元にあるバイク屋の看板が目に留まりました。宣伝文句を読んでみましょう。
は、、、はい！
「 今も･････ロマンチストですか？ 」
ほらお客さん、こう仰っておりますしそろそろお認めになってはいかがです？
わたしですか。私が観覧車に惹かれるのは……単にロマンチストなだけかもしれませんね。そりゃあ、てっぺんでしたいもん（ 何を？ ）
（ 訪問日 ）２０１８年４月１日
（ リンク ）「 とちのきファミリーランド 」公式ホームページ
