今日は名古屋・栄にある、ビルに嵌め込まれた観覧車をレポです!
ネットで事前情報を集めると、近未来的・SF的なゴンドラがスタイリッシュ。唯一無二なデザインは、たとえばディズニーでいうと、トゥモローランドに観覧車作ったら絶対こうなるよね的な感じ。ぼっちディズニー、1度やってみたことあるし今回も大丈夫だよね? ぼっちで乗れるよね?
いつもと見た目が違うだけで尻込みする私をよそに、地下鉄は栄駅にすべりこんじゃった・・・。
【57】「サンシャインサカエ・Sky-Boat(スカイボート)」(愛知県名古屋市)
広大な地下空間から8番出口をみつけだし、エスカレーター乗ったらはい到着。近すぎるぞ。バスに乗ったり歩いたり、だんだんと迫る観覧車に風情を感じるのに、といいますか心の猶予がですねえ。
8番出口から、乗り場のビル3階まで正味3分。ウルトラマンも驚きの駅近物件であるサンシャインサカエ・Sky-Boatは、TSUTAYAと同居していました。
いやほんとう乗り場がTSUTAYAの店内と完全一体化しているのですよ。洋画コーナー、セルコーナー、観覧車コーナー!みたいな。
で、これがすごく便利で、乗り場付近に何組か並んでいれば一度TSUTAYAに撤退。『 恋と花火と観覧車 』を探しに行けるし、
券売機の前で乗るようなそぶりをみせる人を見つけたら、再度TSUTAYAに撤退。『 名探偵コナン・漆黒の悪夢 』だって探しに行ける。
( ※プチ情報 1997年・長塚京三さん主演『 恋と花火~ 』は、移設前のみなとみらいの観覧車シーンあり。今とはゴンドラのカタチが違う貴重な映像!あと松嶋菜々子さんが綺麗なお姉さんすぎる。『 名探偵コナン~ 』は、劇中ほぼほぼ観覧車が舞台。ただ、ぼっちにはデカすぎる空想観覧車。2016年。 )
通い慣れたチェーン店は、私の心のよりどころ。どうかTSUTAYA自体が撤退されませんように。そう願っていると人の波が引いて、チケット購入と相成るのだけれど、あれれ?今までで初めてじゃん!500円硬貨がそのままチケットになるパターンときた!なにこれ手軽!
500円硬貨を投入口に入れるとゲートオープン。近未来の観覧車は、自動改札機をくぐるのだ。そして目前に現れたゴンドラも、銀色ボディによく磨かれたガラスが足元から天井まで。
おおおもう期待しかない!好奇心は尻込みの最大の良薬なのかもしれない。
こちらSky-Boatは、近未来的なのにオープンは10年以上前の2005年。乗り場を3階にしたアドバンテージを生かした、地上からの高さ52メートルは名古屋城天守閣より高いのだそう。ぼっちで乗り込むと、最後抽選に参加したいときは、ボタン押してねー!と液晶画面が言ってきた。
赤いボタンを押してみる。これで良いのだろうか…? 画面が変わると、今度はビル2階にアイドルグループSKE48の本拠地がある関係で、SKEさんの曲が流せる。いいねいいねー!
とかいろいろしていると、ゴンドラは4分の1を過ぎた。ひっついている6階建てビルを超え360度視界が開けるまで登ってきたから、眺望紹介のお時間。ここは名古屋の栄。見所盛りだくさんですぞ!
真下のでっかい交差点から右を向いてみよう。上の写真・矢印の先は、観覧車降りたら是非行ってみてほしい場所「 オアシス21 」。バスターミナルの上に大屋根があってですね。屋根の上に登ると、サハラ砂漠も驚きのオアシスが出現。まあ池なんですけれどね。透明感あふれる池が天空に浮かぶ様は、しゃちほこがしゃち誇っちゃいます(?)
オアシス21から左を向けば、探さなくたって目に入る「 名古屋テレビ塔 」。そういえばあちらさんも銀色ボディー。おそろ♪
次は名古屋城を探してみようかな。一瞬お城だと確信したそれは「 愛知県庁&名古屋市役所 」でした、紛らわしすぎる…。あとは前に登った「 ツインアーチ138 」と偶然再会を果たせたけれど、肝心な名古屋城は見当たらなかったです。
( この後天守閣へ登りにいって探したのですが、ここでも観覧車見つからなかったので、ビルが遮っているもよう。 )
他にも、中日ビルの今は営業していない回転レストランや、名古屋市科学館の銀色球体( てっぺんのみ )に、奇抜なネジれビル・モード学園スパイラルタワーズも視界に収めることができるんだけれど、、、ふぅ。1周15分じゃ早すぎるよ。もう終わり・・・
と思っていたらSKEさんのBGMが消えて、液晶画面から抽選が始まった!スロットだ!7が揃えば大当たりだってさ!
スロットが回っていたら突如現れるたぬ吉チャンス。ドキドキ演出にビックリマーク2つ揃う赤いボタンを押せ、、ってこれ完全にパチンコじゃん!!
じゃかじゃか~ がらがら~ あああ6きちゃったー!サンシャインサカエの運営が、パチンコ・パチスロメーカーの京楽産業グループでして、こんなことになっているようです!!w
そうそう!ところで1つ、気になる眺望あったんですよね。あれ絶対観覧車だったよね???
【乗れない観覧車3】「名古屋三越栄・観覧車」(愛知県名古屋市)
横断歩道を2つ渡り、三越の屋上へ急ぐ。UFOキャッチャーとか置いてある室内を抜けて屋上に出ると、あった。めっちゃ隅っこ!黄色・緑・赤のゴンドラが9つ。今は動いていないようだけれど、観覧車の手前には背丈以上ある白い柵。すごい大事に守られているみたい・・・
柵が開いていたので、そっと中に入ってみる。ふむふむ。登録有形文化財、だと…!
立て看板によれば「 この観覧車は国内に現存する屋上観覧車として日本最古の物 」ですって!
私(30歳)の親世代だと、屋上観覧車は当たり前の風景だったようだけれども、娯楽の多様化などで屋上遊園地自体が姿を消しているなか、営業を終えても文化財としてきちんと管理されている。営業終了した観覧車が、撤去されるか、どこも野ざらしで放置されている状況とは違うのだ。
この、ほねぐみ感あふれる鉄骨。継ぎ目にあるでっぱり。眺めているだけで、職人さんが組み立てた姿が思い浮かぶ。そしてこれまでに乗せたたくさんの笑顔も。
ぼっち観覧車とかどうでも良くて、ただ単純に乗ってみたかった。もう乗ることは叶わないのだが、毎週日曜の正午と午後3時、人を乗せない状態で動かしてくれるのだ。
私もそばで見させてもらう。華々しい演出でもあるかと思いきや、観客は私1人。UFOキャッチャーコーナーにいらした係の男性があらわれて、スイッチを入れる。静かに、静かに、動き出す。人の声も笑い声もない中で、ひっそり動き出す。こんなときは、ぼっちじゃなくても良いんだけれどな、と思った。
***
夜になり、スカイボートにもう1度乗ってみる。LEDやら何やらできらびやかに輝く栄の街で、屋上観覧車は周りの照明を借りて、そっと浮かんでいた。
日本最古の屋上観覧車と、近未来的なビル一体型観覧車。対照的な2つが150メートル程度の距離で共存している栄。今日はここに来てよかった。椅子に腰かけてゆったり余韻に浸るのでした。
じゃかじゃか~ がらがら~
って、ぜっんぜん余韻に浸れないんだけれども!w
( 訪問日:2017年7月16日 )
( リンク )「 スカイボート 」公式ホームページ
「 名古屋栄三越 屋上・お子様遊園 」( サンアミューズメント株式会社 )ホームページ → 動いている観覧車の様子のYouTubeリンクも!必見!