ファンならば一度は乗っておきたい観覧車が北海道にある。それは現役日本最古、つまり日本で一番古い観覧車というもの。なにそれ乗りたい。
これまで60年はゆうに超えるレトロな観覧車に出会ってきた。たとえば姫路では姫路城が間近にせまる絶景に感動して、京都ではその古さから今ではありえない揺れ方に感動して。けれどやっぱり「 最古 」って言葉惹かれません? 最も古いんですよ?
でも神奈川県民からすると北海道は遠いのです。飛行機も新幹線も高すぎるのです。
……想いを募らせ早3年。ぼっち観覧車も目標の100ヶ所達成できる目途がついたことだしさ、この際行ってみようではないですか。9月のある日、そんな現役日本最古の観覧車を体験するために、東京から飛行機だと1時間半程度、新幹線だったら5時間程度の函館へ行ってまいりましたー!
【63】「函館公園こどものくに・観覧車」(北海道函館市)
◎朝市でコリコリ&やわらか~いイカ、味わおう!
函館といえばやっぱり朝市!
知らなかったのですが函館の近海はイカ漁が盛んだそうで、市の魚にもなっているんだって!
イカかあ。私にとってのイカって回転寿司での安い皿。取ったはいいけれど噛み切れるか不安なやつ。結局最後は噛み切れなくて、お茶で流し込んじゃうんだよね。
不安はありつつ、早朝から賑わっていたお店で、イカ・いくら・ウニの3色丼を注文。運ばれてきたイカを箸でつまんで、口に入れてみると・・・
ううううーーまあーーーい!
コリコリしたイカは、今まで何喰っていたんだろうと疑いたくなるほど別物。人生ではじめてイカが美味いと感じたよ。食感あるし、噛んでとろけるし、これが本場の味なのね!
ほんのりした甘さが口に広がりながら、30年間深まり続けていた私とイカの溝が埋まりました。( もちろんウニもいくらも、めちゃ美味い! )
◎早朝の函館をぷらぷら散歩!
3色丼を美味しくいただいた後は、観光客がほとんどいない早朝の函館を、ぷらぷら散歩。
お店は開いていないけれど、どこを撮っても絵になるような景色は、いつまでも歩きたくなる楽しさ。
家が近所で、飼い犬の散歩にきましたよ風に歩いていると、同じく犬( こちらは本物 )の散歩中のおじさまに「 おはようございます! 」と挨拶していただけたから、思惑通り地元民と思われたのかも!やったね。
もしくはニヤつきながら歩いていたから、あやしい人だと思われたのかも(?)
◎いざ日本最古の観覧車へ!
「 谷地頭温泉 」という五稜郭のかたちをした星型の露天風呂で汗を流してから、いよいよ本旅最大のハイライト・日本最古の観覧車に乗ってみる!
私は函館朝市があるJR函館駅からずっと歩いてしまったけれど、函館市電だと谷地頭ゆきに乗って終点の1つ手前・青柳町が最寄り。市電の方が断然便利です。
停留場から数分、「 函館公園 」の一角にある超絶レトロな遊園地・函館公園こどものくにの観覧車はこ、れ、だ!
イマドキの若人は、パッと見観覧車と分からないんじゃね?と心配になるほど、シルエットが違い過ぎる!!円形じゃないんだもん。8角形なんだもん。
そして一番の特徴と言えるのが、進行方向に乗り口があるということ。このために乗降時は必ず一時停止をするのです。こんなの見たことない泣きそう。
8つあるゴンドラは2人乗り。側面にはライオンやパンダなど動物が描かれているよ。離れた場所にこじんまりした動物飼育スペースはあっても、ライオンもパンダもいないんだけれどねw
園内の遊具はコイン式を除き、観覧車含め1人1回300円。「 乗車券 」と書かれたかわいらしいチケットを手に入れて、乗り場にいるお姉さんに「 1人です!」と伝え渡してみる!
大人だと足元が少々窮屈になる座席に腰をおろすと、上からバーが下げられる。そうだよね。いくらなんでもむき出しすぎるもんね。
お姉さんから、ラミネート加工されたA4用紙を貸していただいた。タイトルは「 かんらんしゃにのってくれたきみへ 」。そしてお姉さんがスイッチを押し回転開始。うううーーー!うごいたあああ!!!これが3年間待ち望んでいた観覧車だーーー!!!
ココが「 日本最古 」という事実は、以前こちらのブログも紹介してくださった観覧車研究家・福井優子さんが発見されたもの。
歴史はこう。1950年( 昭和25年 )大沼公園に作られたものを、1965年この時点ですでに営業していた函館公園こどものくにに移設。以来、雪や潮風といった素人目にも厳しいと分かる環境の中で、今年2017年で67歳をむかえたのです。
よくここまで動いてきたなあ、おまえさん。感激だよ。
高さ12メートルの観覧車からは何が見渡せるのだろう。それでは眺望紹介いくよー!
真下に見えるのは、新幹線やメリーゴーランド、アポロといったかわいらしい遊具。頂上前後には、木々の合間をぬって津軽海峡が見えるよ。
他に乗降客がいないと1周3分半程度。今まで乗った中で一番動きが遅く感じたけれど、私にとっては一瞬。周囲の木々より観覧車の方が低いという都合上、眺望できる範囲は狭くても、ここは景色より乗ることに意味がある観覧車だとおもいます!
◎観覧車以外の遊具もめちゃレトロ!
超絶レトロ遊具は他にもあるので、少し紹介しますね。
まずは、バズーカ砲。あれ、前回やったやつじゃん。
チケット渡すと、ミッションインポッシブルのあの曲をかけてくれるんだけれど、風船めがけて発射する度に「 惜しいー! 」とかプハプハー!とかしてくれるから照れるw
続いてカエルつり。回転しながらパクパクするカエルさんを引っかけ釣り上げるゲーム。縁日みたいでたのしそー!とやってみたら、めちゃくちゃ難しくてですよ。
口を開けたタイミングで釣り糸垂らしても、うまく口元に到達する頃はもう閉じている!
「 あれー?風強いからかなー? 」風のせいにしてみたものの、係員さん「 口閉じるの早いですからねー 」と、絶対風強いの関係ない回答きた!
しまいにはギャラリーでいた小学生の女の子に「 おにいさんがんばってー! 」と応援される始末。
ちなみに女の子の親子はバンバン釣り上げて2人で25匹。完敗です…!
2枚揃うとクジ引ける!とのことで引いたクジは、ハズレ。
一生懸命頑張ったのに…と落ち込んでいると「 ハズレでもおもちゃ用意してありますからねー! 」の声が。急に嬉しくなった30歳男性は、「 シャボン玉と水鉄砲どっちがいいですかー 」との究極の2択でシャボン玉を選択。
公園内の高台で、ひとりシャボン玉をふいたのでした。
函館の各種観光地からは少し離れるけれど、「 函館といえば、やっぱり日本最古の観覧車 」こんなイメージが今よりもっとつくように、沢山の方に知ってもらいたいし、乗ってもらいたい。
誰でもこどもに戻れる遊園地で、一生懸命回っている観覧車に心打たれることができますよ。函館行かれる際は是非!
( 訪問日:2017年9月17日 )
( リンク )「 函館公園こどものくに 」公式ホームページ
※ 営業期間は、11月中旬~3月下旬です。冬季休業するのでご注意くださいませ~