【63】日本最古の観覧車をめぐるぼっち旅「函館公園こどものくに」(北海道)

ファンならば一度は乗っておきたい観覧車が北海道にある。それは現役日本最古、つまり日本で一番古い観覧車というもの。なにそれ乗りたい。

これまで60年はゆうに超えるレトロな観覧車に出会ってきた。たとえば姫路では姫路城が間近にせまる絶景に感動して、京都ではその古さから今ではありえない揺れ方に感動して。けれどやっぱり「 最古 」って言葉惹かれません? 最も古いんですよ?

でも神奈川県民からすると北海道は遠いのです。飛行機も新幹線も高すぎるのです。

……想いを募らせ早3年。ぼっち観覧車も目標の100ヶ所達成できる目途がついたことだしさ、この際行ってみようではないですか。9月のある日、そんな現役日本最古の観覧車を体験するために、東京から飛行機だと1時間半程度、新幹線だったら5時間程度の函館へ行ってまいりましたー!

<写真>

といえどね高いから。安いきっぷで ⇒ 青森まで普通列車 ⇒ そこからフェリー ⇒ 函館とーちゃく!神奈川から22時間だぜ!

<写真>

朝市もまだ準備中な朝、函館につきました!

【63】「函館公園こどものくに・観覧車」(北海道函館市)

◎朝市でコリコリ&やわらか~いイカ、味わおう!

函館といえばやっぱり朝市

知らなかったのですが函館の近海はイカ漁が盛んだそうで、市の魚にもなっているんだって!

イカかあ。私にとってのイカって回転寿司での安い皿。取ったはいいけれど噛み切れるか不安なやつ。結局最後は噛み切れなくて、お茶で流し込んじゃうんだよね。

不安はありつつ、早朝から賑わっていたお店で、イカ・いくら・ウニの3色丼を注文。運ばれてきたイカを箸でつまんで、口に入れてみると・・・

<写真>

ね。美味くないわけないよね!

ううううーーまあーーーい!

コリコリしたイカは、今まで何喰っていたんだろうと疑いたくなるほど別物。人生ではじめてイカが美味いと感じたよ。食感あるし、噛んでとろけるし、これが本場の味なのね!

ほんのりした甘さが口に広がりながら、30年間深まり続けていた私とイカの溝が埋まりました。( もちろんウニもいくらも、めちゃ美味い! )

◎早朝の函館をぷらぷら散歩!

<写真>

函館といえば、やっぱり赤レンガ倉庫群!

<写真>

函館といえば、やっぱり八幡坂!

3色丼を美味しくいただいた後は、観光客がほとんどいない早朝の函館を、ぷらぷら散歩。

お店は開いていないけれど、どこを撮っても絵になるような景色は、いつまでも歩きたくなる楽しさ。

家が近所で、飼い犬の散歩にきましたよ風に歩いていると、同じく犬( こちらは本物 )の散歩中のおじさまに「 おはようございます! 」と挨拶していただけたから、思惑通り地元民と思われたのかも!やったね。

もしくはニヤつきながら歩いていたから、あやしい人だと思われたのかも(?)

◎いざ日本最古の観覧車へ!

<写真>

青柳町停留場

「 谷地頭温泉 」という五稜郭のかたちをした星型の露天風呂で汗を流してから、いよいよ本旅最大のハイライト・日本最古の観覧車に乗ってみる!

私は函館朝市があるJR函館駅からずっと歩いてしまったけれど、函館市電だと谷地頭ゆきに乗って終点の1つ手前・青柳町が最寄り。市電の方が断然便利です。

停留場から数分、「 函館公園 」の一角にある超絶レトロな遊園地・函館公園こどものくにの観覧車はこ、れ、だ!

<写真>

これが、かんらんしゃなの、、か?

イマドキの若人は、パッと見観覧車と分からないんじゃね?と心配になるほど、シルエットが違い過ぎる!!円形じゃないんだもん。8角形なんだもん。

<写真>

これが観覧車のゴンドラだと誰が信じるだろうか(過言)

そして一番の特徴と言えるのが、進行方向に乗り口があるということ。このために乗降時は必ず一時停止をするのです。こんなの見たことない泣きそう。

<写真>

手塗感あるやさしい味わい

8つあるゴンドラは2人乗り。側面にはライオンやパンダなど動物が描かれているよ。離れた場所にこじんまりした動物飼育スペースはあっても、ライオンもパンダもいないんだけれどねw

<写真>

乗車券!

園内の遊具はコイン式を除き、観覧車含め1人1回300円。「 乗車券 」と書かれたかわいらしいチケットを手に入れて、乗り場にいるお姉さんに「 1人です!」と伝え渡してみる!

<写真>

かわいい

<写真>

一時停止したうえで乗せてくれる

大人だと足元が少々窮屈になる座席に腰をおろすと、上からバーが下げられる。そうだよね。いくらなんでもむき出しすぎるもんね。

お姉さんから、ラミネート加工されたA4用紙を貸していただいた。タイトルは「 かんらんしゃにのってくれたきみへ 」。そしてお姉さんがスイッチを押し回転開始。うううーーー!うごいたあああ!!!これが3年間待ち望んでいた観覧車だーーー!!!

<写真>

安全バーがあるから安心

<写真>

の、、、のぼった!!!

<写真>

あそこにも日本最古って!

ココが「 日本最古 」という事実は、以前こちらのブログも紹介してくださった観覧車研究家・福井優子さんが発見されたもの。

歴史はこう。1950年( 昭和25年 )大沼公園に作られたものを、1965年この時点ですでに営業していた函館公園こどものくにに移設。以来、雪や潮風といった素人目にも厳しいと分かる環境の中で、今年2017年で67歳をむかえたのです。

よくここまで動いてきたなあ、おまえさん。感激だよ。

<写真>

「おとうさんおかあさんのうまれるまえからあるんだよ。すごいね~!」すごいわ!!

<写真>

乗り場脇には案内板も

高さ12メートルの観覧車からは何が見渡せるのだろう。それでは眺望紹介いくよー!

真下に見えるのは、新幹線やメリーゴーランド、アポロといったかわいらしい遊具。頂上前後には、木々の合間をぬって津軽海峡が見えるよ。

<写真>

北海道新幹線カラーじゃん

<写真>

海だ!

他に乗降客がいないと1周3分半程度。今まで乗った中で一番動きが遅く感じたけれど、私にとっては一瞬。周囲の木々より観覧車の方が低いという都合上、眺望できる範囲は狭くても、ここは景色より乗ることに意味がある観覧車だとおもいます!

<写真>

松の木の隙間から。さらに右へ視線をおくると、函館空港らしいのも見えた

◎観覧車以外の遊具もめちゃレトロ!

超絶レトロ遊具は他にもあるので、少し紹介しますね。

まずは、バズーカ砲。あれ、前回やったやつじゃん。

<写真>

ボールを入れて発射!的の風船をねらう

チケット渡すと、ミッションインポッシブルのあの曲をかけてくれるんだけれど、風船めがけて発射する度に「 惜しいー! 」とかプハプハー!とかしてくれるから照れるw

<写真>

これがかなり難易度高し

続いてカエルつり。回転しながらパクパクするカエルさんを引っかけ釣り上げるゲーム。縁日みたいでたのしそー!とやってみたら、めちゃくちゃ難しくてですよ。

口を開けたタイミングで釣り糸垂らしても、うまく口元に到達する頃はもう閉じている!

「 あれー?風強いからかなー? 」風のせいにしてみたものの、係員さん「 口閉じるの早いですからねー 」と、絶対風強いの関係ない回答きた!

しまいにはギャラリーでいた小学生の女の子に「 おにいさんがんばってー! 」と応援される始末。

<写真>

合格ラインは7匹。私9匹。おにいさんの面目は保たれた

ちなみに女の子の親子はバンバン釣り上げて2人で25匹。完敗です…!

<写真>

これでクジ引けるんだって!

2枚揃うとクジ引ける!とのことで引いたクジは、ハズレ。

一生懸命頑張ったのに…と落ち込んでいると「 ハズレでもおもちゃ用意してありますからねー! 」の声が。急に嬉しくなった30歳男性は、「 シャボン玉と水鉄砲どっちがいいですかー 」との究極の2択でシャボン玉を選択。

公園内の高台で、ひとりシャボン玉をふいたのでした。

<写真>

ぼっちシャボン玉。いろんな悩み、弾けるように無くなればいいな(?)

函館の各種観光地からは少し離れるけれど、「 函館といえば、やっぱり日本最古の観覧車 」こんなイメージが今よりもっとつくように、沢山の方に知ってもらいたいし、乗ってもらいたい。

誰でもこどもに戻れる遊園地で、一生懸命回っている観覧車に心打たれることができますよ。函館行かれる際は是非!

( 訪問日:2017年9月17日 )

( リンク )「 函館公園こどものくに 」公式ホームページ

※ 営業期間は、11月中旬~3月下旬です。冬季休業するのでご注意くださいませ~

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする