あけましておめでとうございます!
本年も「 観覧車ぼっち星 」をどうぞよろしくお願いいたします!!
新年あけたことですし、ここで2017年の観覧車界隈を振り返ってみましょう。
☆オープン・3ヶ所(内1か所は建て替え)☆
◎ 富士川サービスエリア(静岡県) ⇒ 2月。富士山が間近に迫るよ!
◎ かしいかえん(福岡県) ⇒ 3月。3代目の観覧車として誕生!中はド派手なピンク色!
◎ ソレイユの丘(神奈川県) ⇒ 10月。海が見える高台にあるよ!
☆営業終了・2ヶ所☆
◎ ショッピングモールフェスタ(福島県) 3月末終了。( 2002年営業開始。老朽化という理由で営業終了。 )
◎ スペースワールド(福岡県) 12月末終了。( 2000年営業開始。スペースワールドの閉園とともに営業終了。 )
3か所オープン&2ヶ所営業終了でしたね。心配なのは、2017年1月21日から運転を停止している「 到津の森公園(福岡県) 」。今後どうなるか進展がみられず、2週間ほど前電話で問い合わせてみましたが未定との回答でした。休止期間が長引くほど営業再開のハードルは高くなりそうですし、気になるところ。
廃墟遊園地と化していた「 三国ワンダーランド(福井県) 」。ネット情報によると、春頃に遊具系はメリーゴーランドを残し撤去され、くまさんが真ん中に描かれていた観覧車も姿を消したようです。
廃墟で有名な「 化女沼レジャーランド(宮城県) 」は、私が1月に見学ツアーへ行った直後に土地が売却される話があったのですが、どうやら最近振りだしに戻ったもよう。もうしばらくは、あの姿をとどめることになりそうです。
以上のような観覧車界隈にとって激動(?)の年となった訳ですが、本日は2017年にはまったく変化が無かったと思われる「 福岡市動物園 」をレポしようとおもいます…!
【64】「福岡市動物園・観覧車」(福岡県福岡市)
今日の観覧車は、けっこうな高台にある。
乗り換えのために天神駅で散々歩かされ、地下鉄・薬院大通駅からはダラダラ坂をのぼること15分。ようやっと入園したと思ったら今度は、TBS系列オールスター感謝祭にでてくる心臓破りの坂レベルときた。
どんだけ歩かせるのだトホホ。別に歩くのは自分の意思なんだけどね。こんな坂でもスタスタキャッキャ私を追いぬく幼稚園児見ていると、つい思考も消極的になってしまうもの。
※ 駅からバスもありました。
おー!なんだ!あのニコちゃん!
息も切れ切れ登った結果お出迎えしてくれたのは、ニコちゃんマーク付きの観覧車だった。
施設のロゴでも、流行りのゆるキャラでもなくて、目と口だけのシンプルな手描き笑顔。美術の成績万年「2」の私でもこれなら描けるぞ。という親近感も愛らしい。
笑顔の効果って人間に限らないんだね。一気に疲労が吹っ飛んだから早速1周してみた。
で、降り際。コレを発見したのです…
ワイヤーで回しているー!?
「 これ、これで回しているんですか!? 」語彙力やばい日本語で係員さんに確認取ると、そうだって!!ワイヤーで回しているんだってー!!
興奮して18ポイント太字にしてしまったけれど、読者の皆さんはハテナマークでしょう。簡単に仕組みを説明しますね。
プラットホームの真下にワイヤーを動かす機械がある。そのワイヤーを観覧車の下方にある滑車を経由させて、観覧車をぐるりと取り巻くように引っかける。ワイヤーが動くことで、観覧車本体を回転させる仕組み。
ほら。皆さんも、普段乗る観覧車を思い出してほしい。だいたいタイヤか、歯車で回しているはず。覚えていないって人は、ぼっちで良いから乗りなおしてみるんだ!!
手元にある資料にも、書いてあった!どうやら珍しいみたい!
「初期のころは観覧車の外輪にスチール製ワイヤーをかけて回転させる『ワイヤー式』〔中略〕現在ではほんの一部しか残っていない。」 福井優子『ニッポンの観覧車』イカロス出版、2009年、P88
さてそんな観覧車には、12台のゴンドラが付いている。赤・緑・青・黄の4色の丸型ゴンドラには、もう動物園の定番だね。動物イラスト付き。
むかしは百貨店の屋上にあったらしい観覧車には、200円で乗れる。
係員さんが、観音開きのトビラを開けてくれると……狭ーっ!
ゴンドラの中も、大人2人並んで座ったら尻抜けなくなるんじゃね?くらい狭い。
古い観覧車に多いのだけれど、これって作られた当時、つまり昔の人って相当小柄だったんでしょうね。それとも大の大人4人で乗る事を想定していなかったのか…?
気になる眺望は、私ががんばったアドバンテージにより( 訳:坂道登ってきたため )木々を越えると、海をチラ見可能。
博多湾を挟んだ向かいには、海浜公園やマリンワールドで有名な海の中道。左側のお山は、海の中道から陸続きで繋がる志賀島( しかのしま )ですね。名所はこれくらいで、あとは山々に囲まれた市街地が見渡せるよ。
こうして眺めると福岡は自然の山々と同居していると分かる。平地の合間をぬいマンションがぎっしり林立しているもん。我が故郷・横浜は坂は多いものの、山らしい山ってそんな無いよなあ。みな宅地開発しちゃっているし。
なーんて思いを馳せていたら、あっという間に2分45秒の旅は終わってしまいました。
何で動かしているかは一般的には関心無くても、「 実は貴重なんだよー! 」と案内板立てれば、多少のアピールポイントになりそう。
そしてこれからも変わらぬ笑顔を貫いてほしいですね。笑顔は看板であったとしても元気をくれるって知ったから!
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2018年は、1月に「 ドン・キホーテ道頓堀店(大阪府) 」の観覧車が9年という長期休止のハードルを乗り越えまさかのリニューアルオープン。
さらに「 宮脇書店(香川県) 」のぶっくるりんが昨夏よりリニューアル工事中ということで気になるところ。年内に新設される観覧車は今のところ無くて寂しいですが、「 あまり変化がない 」のは観覧車の醍醐味。
そんなんじゃ時代の流れに取り残されるぞ。と思われても、いつまでも変わらない回るだけのシンプルな遊具だからこそ、私たちに安堵感と安心感を与えてくれるのかもしれません。
( 訪問日: 2017年 10月20日 )
( リンク )「 福岡市動物園 」公式ホームページ
【告知!】
来週(2018年1月13日(土))の日本経済新聞「 何でもランキング 」は、個性派観覧車特集ですってよ!
個性派ってなんぞや? 1位をとるのはどこ? 私も入手したら、こちらのサイトでご紹介します!!