【95】ようこそ観覧車の百貨店へ「いよてつ髙島屋 くるりん」(愛媛県)

<写真・いよてつ髙島屋大観覧車くるりん>

2018年の大晦日、松山からこんにちは。

道後温泉のイメージが強い松山ですが、街の中心にはドドンと観覧車がそびえているのも特徴です。それも前回同様ビルトインタイプだから、地上からてっぺんまでの高さは約85メートルにもなる。これは素晴らしい眺めが期待ができそうです。

ところでどうして暮れも押し詰まる、紅白まであと数時間というタイミングでやって来たかと申しますと、ここでは観覧車の他に2つばかし確認しておきたい事があるのです。それは「 観覧車グルメ 」と「 もうひとつの観覧車 」。

やり残した事は年内に清算しないと、気持ちのいい新年を迎えることができませんからね。ぼっちで観覧車100か所乗ってみる。95か所目に選んだのは、愛媛県松山市いよてつ髙島屋・大観覧車くるりんです!

【95】「いよてつ髙島屋・大観覧車くるりん」(愛媛県松山市)

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JR松山駅に着きました。

松山の中心地で栄えているのは、JR駅から1キロばかし離れた伊予鉄・松山市駅のあたり。観覧車も松山市駅にあるので、そこまでは路面電車で移動します。

と、ここで手に入れたのが「 市内電車1Dayチケット 」( 大人600円 )。市内電車というのは路面電車のことで、道後温泉へも行けるし超便利。買っておいて損はありません。もう1度言いますが超便利です。

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電車はこういう感じ(道後温泉駅で撮影)

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おっ!

早速乗り込むと・・・木だー!

床が板張りの電車って好きだな。優しい温もりが心地良い。調べると乗った車両は1960年代から動いているそう。レトロだなんて言って展示保存されるより、現役で動くのが一番だよね。なんて思っているとすぐ松山市駅前に着きました。

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いよてつ髙島屋

着いたら目の前。いよてつ髙島屋へ入店です。観覧車乗るのに髙島屋(!)というのはどうも調子が狂うけれど。

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これが観覧車への入口だなんてどうかしている。ヴィトンあるしさ

確認したいこと・その1「観覧車グルメ」は大判焼き

さて、いよてつ髙島屋では2つの確認事項がありました。まずは「 観覧車グルメ 」から。

地下の食料品売り場を通り抜けると、ありました。小泉製菓の大判焼きです。

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大判焼(108円)

髙島屋マークが刻印されちゃっているのに、この気取らなさ良い~

皮はもちっと、餡はやわらかめ。どうも食べ慣れた味だと思ったら・・・あれだ。イトーヨーカドーのポッポとかで小学生の頃食べていた味だわ。素朴で懐かしく、この地で45年以上愛されているだけありますね。大変美味しゅうございました。

で、なぜこれが観覧車グルメかといいますと。以前、髙島屋マークの代わりに観覧車の焼き印がされた画像をTwitterで見かけたのです。くるりんとか書いてあってですね。こんなの当ブログで紹介するちょこっとグルメに最高じゃないですか。

でも見当たりません。職人さんがテンポよく焼き付けるマークは、どれも髙島屋印。

これはおかしい、と店員さんに助けを求めると、

「 夏休み限定なんですよ 」

まじかー!大晦日にがんばって来た意味ーー!!美味しかったからいっかーーー!!!ってしばらく悶えておりました( 汗 )

大判振る舞いのオトク情報とは

<写真・いよてつ髙島屋大観覧車くるりん>

くるりん

ショックが大きかったので、こちらで癒してもらいます。「 大観覧車くるりん 」は2001年10月、四国初の&四国で現在まで唯一のビルトイン観覧車としてオープン。以来松山のシンボルになっています。ゴンドラは4種類。主力となるのは36台中28台を占める青色ゴンドラです。

<写真・いよてつ髙島屋大観覧車くるりん>

日除けフィルムでも貼ってあるのでしょう。窓が黒いのは珍しい

ほかはシースルーゴンドラ(2台)に、いよてつ髙島屋でdポイントが使えることを記念した期間限定デザインのゴンドラ(2台。2018年10月より3年間限定)。

<写真・いよてつ髙島屋大観覧車くるりん>

髙島屋のバラ持ってる~(右・期間限定ゴンドラ)

そしてそして!松山のお隣、今治市が誇る国民的ゆるキャラ・バリィさんのゴンドラ(2台)も。外側だけじゃなくて座席にもバリィさんが描かれたこだわりの入れようで、かわいいと大評判。

<写真・いよてつ髙島屋大観覧車くるりん>

「くるりん さいこーやけーん」。うん、私もそう思う

今日はどれにしようかな。2016年に登場したばかりのシースルーゴンドラも捨てがたい。経年劣化で、限りなく透明に近くないシースルーも多い中、ここのは真新しいみたいだし。

でも年の締めくくり、原点回帰ということもあってオーソドックス青色に決めました。

<写真・いよてつ髙島屋大観覧車くるりん>

チケットうりば

<写真・いよてつ髙島屋大観覧車くるりん>

料金表

シースルーゴンドラは900円。他は700円です。今日はふつうのやつですから700円を用意して券売機に・・・ってちょっと待ったー!

これを思い出してほしい。冒頭登場した「 市内電車1Dayチケット 」を。この下。この下を見てください。

<写真>

ひらいてみた

<写真>

\くるりん/

くるりん!

そう。これを提示すれば当日中に限り1度、タダで観覧車に乗れてしまうという超便利なシロモノなのです。

さらに皆さまお気付きでしょうか。

観覧車1周700円 > 1Dayチケット(観覧車1回付き)600円

「 ねだん矛盾してるんだけどwww 」と Twitterで盛大に突っ込まれるのはお約束と化しています。この不可思議な現象に、値決め担当者が干されたりしなかったかが気掛かりですが、オトクは正義。1Dayチケットを手に乗ってみますね。

ちなみに「 お誕生月無料サービス 」というのもあって、証明できるものを見せるとお誕生月1か月間乗り放題。しかも同伴者3人まで無料。さらに外国からの観光客には、パスポート提示で無料とか、この値決め、絶対確信犯でしょ。

(※ これ以外の伊予鉄フリーパス系でも、観覧車無料がついているものも。またいずれもシースルーゴンドラは対象外。他の無料サービスなど詳しくはこちらの外部リンクをご覧ください。→「大観覧車くるりん・伊予鉄グループホームページ」)

<写真・いよてつ髙島屋大観覧車くるりん>

ビルトインらしく、建物のくぼ地に乗り場あり

85メートルから眺めても松山城はでかい

<写真・いよてつ髙島屋大観覧車くるりん>

あおい!

乗車すると濃い青に黄色。くるりんなんて可愛らしいネーミングとは裏腹の、なんとも独創的なカラーリングが出迎えてくれました。中身がショッキングピンクだったあそこ以来の衝撃かも。

<写真・いよてつ髙島屋大観覧車くるりん>

こういう案内は嬉しい

写真付きの眺望案内を参考に、景色をかいつまんで紹介してみようと思います。

<写真・いよてつ髙島屋大観覧車くるりん>

お見事!

まず気になりすぎるのが、この小山。

市街地開発から取り残されたような、いやむしろあの山を中心に街が発展した感じもする。経験上こういう場合、お城があったりするのですがどれどれ、カメラをズームしてみると・・・

<写真・いよてつ髙島屋大観覧車くるりん>

松山城

あたったー!松山城でした。

松山城は現存12天守といって、江戸時代以前からの天守が現存している12か所のうちの1つ。この天守は黒船来航の翌年(!)という1854年に落成されたもの。

観覧車のてっぺんから眺めると、若干松山城の方が高いかな。という印象なのに、この後天守閣に登ったら、くるりんは遥か下に見えました。人間の視覚なんて当てになりませんねえ。

<写真・いよてつ髙島屋大観覧車くるりん>

天守閣より。しゃちほことコラボ

<写真・いよてつ髙島屋大観覧車くるりん>

松山城の下には、緑のドームが美しい愛媛県庁舎

<写真・いよてつ髙島屋大観覧車くるりん>

この丸は・・・

松山城より視線を右に動かして、赤丸で囲ったあたりが道後温泉らしいのですが、さっすがによく分かりませんね。ちなみに、かの有名な道後温泉本館は2019年1月より7年もの改修工事に入ります。( 工事中も営業します )

<写真・いよてつ髙島屋大観覧車くるりん>

長~いアーケード商店街・銀天街

<写真・いよてつ髙島屋大観覧車くるりん>

瀬戸内海も!

少し離れたところには瀬戸内海も見えて、建物が密集する都会でも海や山が間近にせまる。こういう程よく調和がとれた街は住みやすいんだろうな。

ところで髙島屋の屋上には、コイン式遊具がいくつか置いてあります。ふとその中にあるナゾの物体が目に留まりました。なんだろう。

<写真・いよてつ髙島屋大観覧車くるりん>

屋上をよくよく観察すると・・・

<写真・いよてつ髙島屋大観覧車くるりん>

なんじゃこれはーーー!!!

確認したいこと・その2「もうひとつの観覧車」は子ども専用遊具!?

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マジ観覧車じゃないですか!

これこれ、ご存知ですか? 確認したいこと2つ目「 もうひとつの観覧車 」はこちらです。

子供用のコイン式遊具に観覧車があるのは知っていたけれど、初めてこの目で確認できました!看板にはバルーンファンタジーという名前が付けられていますが、類似のもの含めてネットで検索しても情報が極端に少ないんですよね。

いよてつ髙島屋にあることも、観覧車を趣味にしている方のブログで偶然知ったばかり。

<写真>

のりたい

背丈は大人の身長よりすこし高い程度。200円でちゃんと動くけれど!けれど!体重20キロ以下という制限があるのです。

係の方にお聞きしたら、ここの遊具はどれも閉園した遊園地などから持ってきているそう。レトロだなんて言って展示保存されるより、現役で動くのが一番だよね。まあこっちはどう頑張ったって乗車は叶いませんけれど。

現存12天守より圧倒的に数が少ないと思われる貴重なバルーンファンタジー。夏休み限定で今回は出会えなかった観覧車印がついた大判焼き。そしてメインの大観覧車くるりん。そう。いよてつ髙島屋は、観覧車百貨店でもあったのです。

<写真・いよてつ髙島屋大観覧車くるりん>

2018年最後の夕焼け。来てよかったぜ!

( 訪問日 )2018年12月31日

( リンク )「 大観覧車くるりん・いよてつ髙島屋 」公式ホームページ

「 大観覧車くるりん・伊予鉄グループ 」公式ホームページ

【 情報求ム 】 当サイトでは「 バルーンファンタジー 」をはじめとしたコイン式観覧車遊具の設置情報を求めております。ここ以外には東京・八王子の室内遊園地で確認が取れておりますが、ご存知の方がおられましたらコメント欄等にて情報お寄せくださいませ。謝礼はございませんが、私がとても喜びます…!

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