【乗れない観覧車1】夢見る廃墟は16歳「化女沼レジャーランド」(宮城県)

「 ぼっちで観覧車100ヶ所乗ってみる 」をしていて気付いたのだけれど、この世にはどうしても「 乗れない観覧車 」があるのです。

この期に及んでまだ照れるのかって???答えは否。

クリスマスというロマンティック浮かれてる時期に80分並べ、と言われれば全力で拒否する自信しか持ち合わせていないのだが、そうじゃあない。

正確に言うならば「 乗りたくても、営業が停止していて乗れない観覧車 」のこと。

化女沼レジャーランド( 読み:けじょぬまれじゃーらんど )。全国の観覧車を探している中で見つけたそれは、驚くべきものだった。営業停止を通り越して、遊園地がそっくりそのまま廃墟になっている。

は・い・きょ!!!!!!!

見つけた直後から、写真をネットでむさぼり食うように調べ、一通り落ち着いたところで想いはひとつ。この目で拝みたい!!!!

最寄のバス停から徒歩7キロで近くまで行け、一般道から観覧車を眺めることは可能。というとこまで調べはついた。そこに表れたのだのが「 廃墟解放ツアー 」である。

こりゃあ便利!ということで今回は、2017年1月29日に行われた旅行会社「 たびのレシピ 」さん主催「 ~廃墟解放~ 化女沼レジャーランドFINAL 」に参加してきました!

普段は不法侵入になっちゃう敷地内まで入れちゃうんですってよ!観覧車にも間近に寄れるんですってよ!!

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見事なレインボーアーチ

50人弱はいるだろうか。ツアー客を乗せた大型観光バスは、仙台駅を出発し北に向かう。途中のサービスエリアでトイレ休憩をしてから、インターを出るとものの数分で見えてきた。「 化女沼レジャーランド 」と書かれたアーチが見えてきた。

オォー!、ところどころで歓声が上がる。私もこのアーチは観覧車の次に見たかったもの。なにが良いって、虹色イラストで遊園地感溢れるたたずまい。アーチの先を知りたくなる期待感。でも錆びている。え?なんで、なんで、なんで???という感情が一瞬にして頭をめぐるすばらしさ。好き。

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デザイン化された「 歓迎 」 かわいい

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ぞろぞろ。立ち入り禁止のその先へ!

バスを降りて緩い坂を登りきるといよいよ入口。しばし園内の様子をご覧くださいませ~

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化女沼観光ホテル 大宴会場

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同 大浴場

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野外ステージ 左側がステージ、黄金色の草部分が客席

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やっとー見つけた観覧車!

これだよこれ!これが見たかったんだよー!!遠目にもわかる錆びすぎた観覧車が目にとびこんできたのです!!やったー!

【乗れない観覧車1】「化女沼レジャーランド・観覧車」(宮城県大崎市)

化女沼レジャーランドは、2001年ごろ閉園した宮城県大崎市( 閉園当時は古川市 )の遊園地。営業中は、今や廃墟のシンボルとなった観覧車はじめ、メリーゴーランドにゴーカート等の各種遊具、化女沼観光ホテル、流しそうめん場、室内ゲートボール場などが完備された、廃墟年齢はだいたい16歳。

遊園地自体いろいろ魅力満載なんですけど、観覧車のブログなので、観覧車中心にお話ししますね。

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わ、わーお

ぼっち観覧車をする中で、骨組みが錆びた観覧車もたくさん見てきたし、ゴンドラが色あせた観覧車も見てきた。お色直ししてあげれば良いのにー、というやつなんて山ほどある。だがしかし。ここのは比較にならないほど尋常じゃない錆び具合。16年程度放置するだけでこんなにもなっちゃうものなのか・・・。

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てっぺんの写真はネットでどれみてもこの色の組合わせ。当たり前だけどね

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割られちゃってる・・・

どうやら乗り場まで入れるようなので( びっくりした! )草むらを分け入って近寄ってみる。もちろん、のりもの券なんて無いから左手には何も持っていない。

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なんかすごいことに・・・

鉄製の階段をトントン登る。ちなみに反対側にも同じ階段があるのだが、そちらはステップ部分が剥がれており歩くには危険だった。

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登った先には、、、

係員が見つけるより先に、左手でチケットを差出し、右手人差し指を顔の横にもってきて「 ひとりです! 」とする恒例の場面は訪れない。

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誰もいない。

登り切ったところで右側に見えるのは、ピンク色のゴンドラと、運転台である。ゴンドラの色の並び順としては、ピンク → 青 → 水色 → 緑 の4色セットが3連。つまり計12個が付いている。

それにしてもこの朽ち具合、半端なさすぎやしないか。

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おまえ、、そこまで朽ちるか

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あっちゃー

何がすごいって、朽ちすぎて穴が開いてしまっている。16年という歳月は、鉄をここまでさせるのか・・・。人間の思春期よりすごい変わりようである。

割れた窓から中を覗くと結構狭め。幅は私の5インチスマホ5.5個分しかなかった。大人2人並んで座ったら、かなりキツキツじゃないだろうか。

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今じゃあ結構狭い部類かと

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定員4名

ゴンドラ扉脇には「 定員4名 豊永産業株式会社 」のプレートが付いており、運転台の屋根にも「 豊永産業株式会社 」のプレートが付いている。大阪にある観覧車メーカーで現存する会社。足ブラ観覧車というなんじゃこりゃーなやつ作ったり、2015年にはショッピングバッグ型ゴンドラ作ったり、私的に大好きなメーカーさん。プレートに描かれているライオンのロゴも健在だよ。

その右下を注目すると「 DATE 60.3 」の文字。設置は昭和60年3月なのかもしれない。

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この観覧車を豊永産業さんが見たらどう思うのだろう

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DATE 60.3

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上から「正」「止」「逆」の3つしかないシンプルなスイッチ

昭和60年より古いやつも現役であるけれど、不思議だなーと思ったのが、床面からゴンドラまでの位置がかなり高いこと。膝くらいまで足を曲げなければ乗れないかと。営業時は踏み台でもなければお子さんなんか辛いと思うのだが。

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高いよー

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左側は青色ゴンドラ、内部はピンクと変わらず

廃墟解放ツアーということで、所有者の社長さんの話も聞けた。御年88歳だそうで、私の目の黒いうちに売却したいと。

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この塗装の剥がれ方、むしろ芸術!

最近は廃墟の遊園地として注目され、Yahoo!トップニュースにも幾度となく載っている。この日も、廃墟ツアーの人気の秘密は?という趣旨で、テレビ局の取材が入っていた。注目されるが故、不法侵入も増えてしまい、添乗員さんの言では来る度に荒らされているという。

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化女沼

遊園地と、園名の由来となった「 化女沼 」の間を走る一般道まで歩いてみた。草の隙間からはラムサール条約にも登録された化女沼が見える。

仮にこの遊園地が復活なんてことあったら、この近くに新しい観覧車を置いて、観覧車から眺める廃墟の観覧車&化女沼の景色、を一望したい!なんて想像したり。

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一般道からでも充分見れます!

廃墟の魅力はなんでしょう?と聞かれれば、私はSF的な、終末世界を疑似体験できることかなーと思う。ネットで見る分にはそうだったけれど、実際にこの目で見たら、行けば乗れていた観覧車が動かないことに違和感があった。やっぱり「 1人です! 」って大きな声で言いたいし、係の方に「 行ってらっしゃい! 」と言われたい。この場所でしか見れない景色を眺めたい。

そしてなによりも、大好きな観覧車のあまりの姿に、ちょびっとだけ悲しくなった自分もいたのだ。こんな気持ちになるなんて、きっと私は観覧車に恋をしているにちがいない。

(訪問日:2017年1月29日)

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