【92】満点の青空を、ランタン型ゴンドラで「ダグリ岬遊園地」(鹿児島県)

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志布志駅からおはようございます。

鹿児島の観覧車を4か所乗りこなす旅。2か所目はこれまで乗ってきたどの観覧車とも違うカタチだそう。ほんとうかい!?

気付けば国内3分の2近く乗ってきたというのに、まだ出会ったことない観覧車があるとでもいうのかい。半信半疑のなか、1両編成の日南線に乗り込みます。

ここ志布志駅は、南宮崎から90キロほどつづいた日南線の終着駅。とはいえ無人駅で、なおかつここから出る列車は1日8本なので注意が必要です。

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志布志駅時刻表

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大隅夏井駅

そんなローカル線ですからね。10時から17時の遊園地の営業時間を考えると、実質9時25分か、13時12分の2本しか使えません。

最寄りの大隅夏井駅は隣駅ですが、4キロ以上離れているので皆日南線を使うでしょう。これは満員列車。遊園地に向かう人たちで駅が混乱状態になるのではと覚悟して乗り込んだのですが、やはりというべきか列車ガラガラ。大隅夏井駅で降りた人、私だけでした。

さすがにおかしいでしょー、遊園地の最寄りだよ?と、大隅夏井駅のウィキペディアを確認したら、1日の平均乗降人員「1人」とか書いてあってびっくりした。帰りもここ使うから2人。私で今日の平均達成しちゃうじゃんね。

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駅から少し歩くと、海が見えてきました。そして看板の指示通り、右折してみると・・・

<写真・ダグリ岬遊園地の観覧車>

これがダグリ岬遊園地です

あったー!

利用者いない最寄駅にある観覧車とは? まだ見ぬカタチの観覧車とは? ここまできたら海見たいよね? 等々、いろんな期待を胸に鹿児島県志布志市ダグリ岬遊園地のゲートをくぐります。

【92】「ダグリ岬遊園地・観覧車」(鹿児島県志布志市)

<写真・ダグリ岬遊園地の観覧車>

よっ!

<写真・ダグリ岬遊園地の観覧車>

よっ!よっ!

<写真・ダグリ岬遊園地の観覧車>

よよよーっ!!!

なんじゃこれは!?

入園早々観覧車に駆け寄ると、なんか変なのぶら下がってた!

丸っこいのはゴンドラの基本を踏まえているので良しとして、何これ、ランタン型? 円柱型? ずんぐりしたゴンドラって何なのじゃ。

さらに側面に描かれた青空と白い雲。これ手書きだよ。温もりが感じられるとともに、16個のゴンドラとて同じ模様はないのです。

<写真・ダグリ岬遊園地の観覧車>

今日の観覧車

こんなオモシロイ観覧車があるのは日本の隅っこだからでしょうか。どこ製かなと調べたら「 谷口製作所 」という聞き慣れない会社が出てきました。

ダグリ岬遊園地は、ここ志布志が地元の谷口製作所さんが管理していて、観覧車含むすべての遊具も作られているのだとか。というか、もともとは遊具製造メーカーなんですって。

<写真・ダグリ岬遊園地の観覧車>

真ん中には、親が子供をたかいたかーいしているイラスト

大手でないからこうした尖った観覧車も作れるのかな。どこも画一的になりがちな日本の観覧車なので、これは貴重で嬉しい存在ですねえ

<写真・ダグリ岬遊園地の観覧車>

のりば

<写真・ダグリ岬遊園地の観覧車>

観覧車プレート

ところで茶色いスポークというのもこれまた珍しいですなあ。とよくよく観察すれば、尋常じゃない年季の入り具合でした。

<写真・ダグリ岬遊園地の観覧車>

おおーー!!(観覧車の動力源、歯車)

こんなに錆びてまで愛されているんだね。頑張っているね。おじさん嬉しいよ。と、好きが過ぎすぎて危なくなってきましたね。

入園ゲートでのりもの券を手に入れたら、ぼっち観覧車しちゃいましょう。

<写真・ダグリ岬遊園地の観覧車>

1回1人210円

<写真・ダグリ岬遊園地の観覧車>

乗った

この日私が初めてのお客さん。停止した状態で乗り込むと、係員さんがスイッチを押してくれます。ぐわんと音を立てて、ぐらんと揺れて、ゆっくり登り出しました。

<写真・ダグリ岬遊園地の観覧車>

円状の椅子。中央のポールは回しても回転しないよ

このゴンドラ、さらなる特徴がありまして。それは窓なしオープンエアータイプということ。

偶然前回もオープンエアーだったけれど、マジこれ珍しいタイプ。

見やすい、気持ちいい、撮りやすい。360度視界を遮ることないゴンドラから、今通ってきた遊園地を見下ろしてみます。

<写真・ダグリ岬遊園地の観覧車>

これで敷地の8割くらい

ふむふむ。観覧車の他は小型遊具が中心。小さいお子さんとその親御さんがメインターゲットな遊園地みたい。上の写真に写っていないところでは、観覧車裏手のおとぎ列車。そして季節限定のプールくらいです。

<写真・ダグリ岬遊園地の観覧車>

左下は、王冠に乗りこんでクルクルするもの。どれも似た遊具は各地にあるけれど、デザインはここしかなさそう

続いてこの観覧車随一の美観ポイントを見逃さないで。白浜の海岸・ダグリ岬海水浴場を。

<写真・ダグリ岬遊園地の観覧車>

白い砂浜だ!テンション上がるー!

”白浜”なら大阪りんくうタウンの観覧車にもあるけれど、背後の山々やヤシの木と合わさると、ずいぶん遠くまで来たなーと感慨深いもの。

砂浜では、ちょうど地区の大運動会が開催中。砂浜で運動会、ちゃんと走れる自信ないわ。さすが地元の人たち慣れてるなあ・・・と見ていたら結構走りにくそうでした。校庭とかでやればいいのに。

<写真・ダグリ岬遊園地の観覧車>

なんだろう・・・

運動会から視線を右に動かすと、2つの建物が見えてきます。

ピンク矢印は、志布志湾大黒リゾートホテル。緑は、志布志湾大黒イルカランドという文字通りイルカたちと触れ合える施設。この2つの間には県境があって、イルカ側は宮崎県となります。

<写真・ダグリ岬遊園地の観覧車>

およよ?洋館かいな

てっぺんに来ました。ダグリ岬の上に建つのは国民宿舎ボルベリアダクリ。では皆さん、早口言葉で3回言ってみましょう。ボルベリアダクリボルベリアダクリボルベリアダクリ。あ、意外と言えますね。

ところでボルなんちゃらでは、宿泊者じゃなくても500円で天然温泉日帰り入浴を楽しめます。この後行ってみると「 人いないから泳いでいいよー 」とか言ってくれました。いやいや泳がないけどさ。次に登場する志布志の街並みが見渡せて、それはそれは優雅なひとときでした。

<写真・ダグリ岬遊園地の観覧車>

きれいだねぇ

白浜エリアの反対側は、志布志湾の向こうにひろがる志布志市の中心が一望できます。朝いた志布志駅もあのあたり。

ところで遊園地のホームページ、観覧車の項目には「 運が良ければ、遠くに、大型船が見える事もあるよ 」とのこと。はたして・・・

<写真・ダグリ岬遊園地の観覧車>

フェリー発見

よっしゃー!みえたーー!!運が良い~~!!

志布志といえば、真っ先に思い出されるのが航路ではないでしょうか。あれは「さんふらわあ きりしま 」。大阪と志布志を15時間ほどかけて結ぶフェリーです。昔は東京 ⇔ 志布志 ⇔ 沖縄、っていうのもあったんだけれどね。そちらの方は貨物船としてのみ残っているそうです。

<写真・ダグリ岬遊園地の観覧車>

あれは?

最後にこれを忘れてはいけません。志布志中心エリアにある紫矢印。何の変哲もない建物だけれど、これ、ヘンテコ名前で有名な、

志布志市志布志町志布志 の 志布志市役所志布志支所

です。それでは早口言葉で3回言ってみましょう。志布sh(略

「 志 」が10個。私にとって志布志と聞くと最初に思い浮かぶのはこっち。昔から知っていたから感激したよ。

という1周6分半、青空が描かれたランタン型ゴンドラが愛らしい、見どころ盛り沢山の観覧車でした…!

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まよう

では、ちょこっとグルメで〆ましょう。

園内には1ヵ所レストランみたいな場所があります。なーにしよっかなー、と迷いきれないときは1番高いものを選ぶと決めています( 旅先限定 )。から揚げカレーという気分ではなかったので、同率1位のカツカレー( 750円 )を。

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カツカレー

遊園地にしては充分すぎるボリューム。肉厚で美味しい~。特に名物を使っている訳ではないはずだけれど、美味しければオールオッケー。

名物といえば、トレーに屋久杉って書いてあって、スゴイーー!鹿児島だもんなーー!って1人興奮してましたw

ここ独自の遊具があるダグリ岬遊園地。そのなかに初めて出会う観覧車はありました。

車を使わないと控えめに言っても「 行きにくい場所 」にあるけれど、珍しい観覧車がお好きな方はぜひ。何としてでもぜひ。飛行機乗ってでも是非に!

<写真・ダグリ岬遊園地の観覧車>

楽しかった、ありがとうね。

( 訪問日 )2018年10月14日

( リンク )「 ダグリ岬遊園地 」公式ホームページ

「 国民宿舎 ボルベリアダグリ 」公式ホームページ

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