赤穂といえば、赤穂浪士と赤穂のお塩。
赤穂浪士は小さいころ大河ドラマ見ていたし( 1999年『 元禄繚乱 』 )、泉岳寺も行ったことある。お塩だって、マックフライポテトのあれは、芋食ってるより塩食っている感が最高に美味い。
そう。私はいつか赤穂を訪れなきゃいけない人生だったのだ。
・・・というのはさすがに言い過ぎでも、いま全国追っている「 観覧車 」もあるって聞いたら、もう行くっきゃないでしょ!この日泊まった姫路駅から、普通列車で30分ちょっと。赤穂観光の中心駅・播州赤穂駅( ばんしゅうあこうえき )に降り立った!
まず向かったのは、駅から徒歩圏内にある「 大石神社 」。大石内蔵助の屋敷などがあった場所で、主君の仇討ちを達成したことから「 大願成就 」の信仰があるそうな。現在進行形の大願がある私は、参らねばならぬ場所。
もちろん私の大願は「 ぼっちで観覧車100ヶ所達成すること 」。簡単じゃない道のりだけれど、というか最近乗るよりブログ書く方が大変じゃね?って思いはじめたけれど、どうか無事故で達成できますように!
引いたおみくじは中吉。願望と書いてねがいごとの欄には、「 おそいが後に叶う/口舌( 注:物言い )を慎みてよし 」とあったからこの際ブログやめますね( 嘘 )
次は、塩と観覧車だー!この2つを楽しめるスポットが赤穂海浜公園にあるらしい。観覧車は分かるけれど、塩を楽しむってなんだろう?歩くにはちょっと距離はあるのだが、潮風に吹かれつつ赤穂海浜公園に向かってみる!
【48】「赤穂海浜公園・大観覧車」(兵庫県赤穂市)
いま主流になっているあたらしい製塩技術ができあがると、それまでの塩田は姿を消して、広大な塩田跡に作られたのが、ここ赤穂海浜公園。
そんな歴史がある公園の目玉施設は、復元された塩田なんですってー!
名前からもっと畑みたいなやつを想像していたんだけれど、写真の「 流化式塩田 」は海水を上から竹の枝に、何度も何度も流していって塩分濃度を濃くするんだって。で、塩を作るんだって( ざっくり )。だよな、塩って植物じゃあるまいし畑な訳ないよな。
あまりにも塩のことを知らなすぎたので、復元塩田となりにある「 赤穂市立海洋科学館 」へ学びにゆく!200円の入館料で、真っ白なお塩( なんとここの復元塩田製! )がいただけ、さらに塩づくり体験ができるんだって!ぼっち塩づくり体験。あたらしい響き。
体験施設に入ると、今から寄せ鍋でも始めるような土鍋には、出汁の代わりに塩水が入っている。塩分濃度を18~19%まで濃くした塩水 = 鹹水( 読み:かんすい。初めて見た漢字だ! )なのだ。海水の塩分濃度がだいたい3.5%だから、舐めると顔がゆがむほどしょっぱいよ。
先生が手順を説明してくれる間、塩水はコンロの上でぐつぐつ沸騰。水分が蒸発してくると、木のへらで固まらないようにかき混ぜるのだ。
これが結構大変。ごしごしやっていると先生に「 ひとりだから一生懸命やなー 」と声がかかる。分かってくれますか、先生っ!
ごしごしした状態で毎度気になることを先生に聞いてみた。1人でも塩づくり体験する人はいるそうな。1人でも大丈夫ってこと皆に伝えて!ってことなので、こちらで伝えますね。
青春18きっぷで全国旅したことある!という先生にも時折手伝ってもらいながら( だって他の参加者さん、親と子供がワイワイ交代交代でやってるんだもん!こっちは写真役もいないんだもん )、ひたすら混ぜていると、白いサラサラお塩の出来上がり!塩づくりめっちゃ楽しい!
百均の小瓶に詰めてお米やパスタと一緒に保管しておけば大丈夫だよとのこと。帰り際、賞味期限はあるんですか?って聞いたら、防腐剤としてつかわれていたから賞味期限ないよ。と返ってきました。
料理まったくしないって、バレた気がしますw
ここまでで充分赤穂を満喫、充分お腹いっぱい。でも観覧車が残っていますよー!
本日の観覧車は高さ50メートル、おなじみ泉陽製でございます。おなじみだと、あー、またあのカタチだーとか、見える景色違うだけでしょーってなってしまうけれど、微妙な違いを見つけるのも楽しいところ。
「 のりもの券 」400円分買って乗り場へ近づくとあれれ、案内板に貼ってある「 大観覧車 」という文字テープで、何かが上書きされている。こういう時、元々なんて書いてあったんだろーって気になるのは人間の性。
街場にある地図でも剥がしかけたテープを見るたび、わかるわかるー!ってひとり盛り上がってます(?)
で、目を凝らすと元々の文字は「 ジャイアントホイール 」。単に日本語訳に変えただけの理由を膝を交えて話し合いたいー!
雨が降りはじめて人も少ない。旧・ジャイアントホイール、現・大観覧車へぼっちで乗るなら今なのだ。
余談だけれど観覧車って小型・大型にかかわらず、階段があって地表より高い場所に乗り場があるところと、スロープ程度なやつに区分けできますよね。1990年代、円の直径は同じなのに、台座の高さだけ変えて、日本国内で世界一を競い合っていた時代もありました。
・・・っていう、うんちく語れる場所がここしかないから、ブログやめられないんだよなw
さて眺望案内は、島のシルエットに島名が入った看板型。さすが瀬戸内海。島が多い地域だけに島推しってわけね。晴れていれば小豆島も見えるそうな。二十四の瞳の小豆島だよー!
あと、窓に兵庫県のイメージキャラクター「 はばタン 」のシールが色褪せた状態で貼ってあったよ!っていう他の観覧車との微妙な違い、みっけ。
ところであいにくの雨模様でも、見覚えのある建物を遠くに見つける。東横イン。
東横インってだいたい駅前にあるから、あの辺が朝降りた播州赤穂駅かなーって後で調べるとやっぱそうでした。予想を裏切らない東横イン駅前の法則。
赤穂浪士ゆかりの史跡に、塩づくり体験。さらに観覧車まで揃ってる。見て、作って、乗れて。半日の駆け足観光だったから次はもっとゆっくりしたいぞ。100ヶ所巡ったらまた来よう。大石神社にお礼の報告も兼ねて、ね。
( 訪問日:2017年1月9日 )
( リンク )「 赤穂海浜公園 」公式ホームページ