【41】ヨーロッパ vs 日本的観覧車「ハウステンボス」(長崎県)

ハウステンボスには思い出がある。小学生の時ここで撮った写真をクラスの壁新聞だかに張り出した時のこと。

建物ごとに色味をビミョーに変えたレンガ造りが連続して建つ背景をみて、

ヨーロッパ行ったのー!!

目を輝かせ聞いてくる同級生の女子。「 実はね・・・ 」と種明かしする私は、ご満悦。私の自尊心が誕生した瞬間ともいわれる。

あの純粋無垢な少年の頃は「 観覧車をぼっちで乗る事にご満悦な29歳 」なんて想像していなかった。さらに言えば、ハウステンボスに観覧車が出来るなんて、もっと想像していなかった。

長崎駅から電車で1時間半から2時間程度、九州が誇るテーマパーク・ハウステンボスといえば、本気のオランダの街並みが目玉なテーマパーク。そんなオランダの風景と、日本的観覧車はマッチするのだろうか。20年ぶりに行くハウステンボス。期待と、不安と、既に満悦至極な感情が入り乱れる中、入場ゲートをくぐってみた!

<写真>

昔買った「ちゅーりーちゃん」のぬいぐるみは、当時のお気に入りだった。今は段ボールに入れられ押入れで眠っている。リアル・トイストーリーだ!

広い!それでいて飽きない!観覧車巡りで訪れたどの遊園地・テーマパークの類より、圧倒的に造り込みがすごいからだろうか。オトナになった今でも、その街並みの完成度には目を見張る。肝心の景色は後に譲るとして、まずちょこっとグルメいってみよう!

お土産店「 カステラの城 」。ここでは長崎じゅうのカステラメーカーのカステラを手に入れられる位に種類豊富!時間によっては試食もできるのだが数が多すぎて、「 あ!この味いいかも! 」と覚えていても、食べ終わる頃には「 いいかもと思ったやつどれだっけ??? 」ってなること請け合い!

今回選んだのは、試食は無かった「 長崎カステラアイス 」。アイスをカステラでサンドイッチ、というシンプルだけれど奇跡の見た目。凍らしてもカステラの食感がちゃんと残ってるのは不思議。

<写真>

「 長崎カステラアイス 」 ここ限定ではないから長崎旅行の際はぜひ!

食べ歩きながら、ヨーロッパ的風景の中を歩いていると、100ヶ所ぼっち観覧車するんだったら、1度くらい海外でも!と思いを馳せてみる。

ヨーロッパといえば、窓がない吹き抜けゴンドラを思い浮かべる。それも回転速度が速くて、2周も3周もしてくれるやつ!やっぱ移動遊園地だろうか。いや、有名どころのロンドン・アイはどうだろう。でもあれは、知らない人同士大勢乗り込むデカゴンドラタイプ。んんん、ぼっち感出ないなあ。

じゃあ、香港の観覧車にしよう!という、インド人もビックリな結論に達したころには、観覧車の前まで来ていたのだ!!

【41】「ハウステンボス・白い観覧車」(長崎県佐世保市)

<写真>

白い観覧車

ハウステンボスの経営再建という変化の過程で、2011年11月に生まれたのがその名も「 白い観覧車 」。全長48メートル。公式ホームページに「 全面白でデザインされた 」とあるように、白色だからかこそ、異国の雰囲気にも違和感なくそびえていて驚き。観覧車にそぐわない場所なんか、この世にないのだ!!

<写真>

1番ゴンドラと32番ゴンドラ。何個ゴンドラあるか記録できるからよく撮る

<写真>

白いからって白々しい空気は流れていないぞー(?)

<写真>

観覧車の「 観 」の字イラスト注目!

入口のとこも白で統一されていて気持ち良い。「 真っ白 」をうたってはいるが、ゴンドラには若干クリーム色が入っており冷たく感じさせないのもポイント。是非、白いワンピース着た黒髪ロング女子と乗ってみたい観覧車だ。清楚感のダブルパンチを受けてみたい(?)

<写真>

係員も白い服だー

<写真>

4人乗り

では、肝心の景色を見てみよう。のっけからクライマックスだよ!

<写真>

絶景なりー!左上重厚すぎる建物は「ホテルオークラJRハウステンボス」

これ、すごくないですか!

ぼっちで観覧車乗れた喜びなんて霞むほど、素晴らしい絶景じゃないですか!!確かにこれ見せられれば、ヨーロッパ行ったのー!と歓声あげてもおかしくない。大小よりどりな建物と、その間を流れる運河。異国情緒ではない。まさしく異国

<写真>

オランダといえば!の風車だってある

<写真>

ここどこだ?日本なのだ。

<写真>

優雅なぼっちライフなう

こんな景色の中、足をだらーんと伸ばせばそこら辺のリラクゼーション施設よりデトックス効果はある。ワイン片手にルネッサーンスとやりたいが、残念ながらこちらは飲食禁止だそう。

さて下の写真のでっかい塔は「 ドムトールン 」。高さ105メートルは観覧車より高く開業時からあるシンボル的存在。展望台もあるよ。

そして、敷地が広すぎて視界に入るのはハウステンボスばかりになっちゃうけれど、右側の3本塔は佐世保市の重要文化財「 針尾送信所 」。コンクリートで出来たでっかい塔なのだ!

<写真>

ドムトールン(中央)と、針尾送信所(右側)

<写真>

言葉を失う綺麗さ

夜、もう一度乗ってみた。イルミネーションを売りにしているハウステンボス、さすがである。LEDで電飾された白い観覧車も、景観づくりに一翼を担っているよ!

<写真>

おうつくしい

<写真>

チューリップっぽい電飾発見

<写真>

さすがのLED、色がきれいだ

経営再建する過程で「 変なホテル 」という名のロボットホテルが完成したり、ハウステンボス歌劇団が結成されたり、常に変化・新しいコトに挑戦しつづけている。周りは変わり続けても、観覧車は変わらず回っていてほしい。また次来たときも、ご満悦にさせてほしい!そう思うちょっぴり肌寒い秋の夜でした!満足!!

※余談※

観覧車だけ乗ろう!という根っからの観覧車ファン( いるのか? )にとっては少々お高めな値段設定。ハウステンボスの入場券にあたる「 散策チケット 」が4,400円。プラス観覧車700円だから、計5,100円。大阪のVIPゴンドラ( 8,000円 )に匹敵する高さだよ。

さらにさらに「 1DAYパスポート 」6,900円でも観覧車は別料金( おもしろいのがこの観覧車、ハウステンボスとは別会社が経営している )。ただし、パスポート持参すると600円に割引。( 料金はいずれも2017年3月1日現在 )

かなーり値は張るけれど、この景色だったら安いもんだよねー!?!?

(訪問日:2016年10月18日)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする