この趣味を始めるまで、観覧車というのは駅近にあると思っていた。
私の中での身近な観覧車は、みなとみらいとお台場。どちらも駅近物件で、一大観光スポットにあるじゃない。駅近で人が集まらなければ儲からないじゃない。
それだから、駅から1日1本の送迎バスしかなかったり、片道2キロ歩いたり、あんまり書いていないけど結構一苦労なんですよ観覧車巡りって。公共交通機関派の私にとって、カルチャーショックな日々なのです。
” 地方 ”ってホント車社会なんだなぁ。。かといってタクシー高いから乗りたくないじゃん。
とは言いつつ今までなんとかなっていた。観覧車は私に味方してくれていたのだ。今回は、私史上最大・到達難易度MAXなんだが、なんとかなるよ・・・な?
上野駅から普通電車で4時間超。電車は1時間1本程度な常磐線久ノ浜駅につきました!観覧車があるという場所のホームページの「 アクセス 」欄を見ると・・・
<車>常磐自動車道「いわき四倉I.C」より約5km、車で約10分
<公共機関>JR常磐線「久之浜駅」下車、車で約10分
うわぁ!と思う瞬間。アクセスにはご丁寧にも” 公共機関 ”と書いてあるにもかかわらず” 車で10分 ”。そう。悲しいかな、これは「 バスなんてないよ、タクシーでき・て・ね ♡ 」という意味。
っていうか駅前、タクシーすら停まってないじゃないかあああああ!!!
最寄駅徒歩4キロ以上な辺鄙な場所に観覧車なんてあっても、やっていけるのだろうか?検索かけても情報が少ない。半信半疑で電話したら営業しているとの事。とりあえずは安心しつつ、ボチボチ歩いてみよう。
駅の脇を走る国道6号を北へ、途中案内標識が見えたらその次の交差点で左折。あとは一本道らしいとスマホの地図アプリは言っている。道のり自体は簡単。
のどかな景色。のどかすぎるから好きなアイドルソング聴いて気持ちを盛り立てるのじゃ~
50分ほど歩いた頃だろうか。住宅すら無くなってしまった矢先、視界に突然観覧車が入ってきた。カラフルに身を纏い一生懸命” 見て見てアピール ”をしているものの、なんせそこは森の手前。異彩を放っているそいつは、違和感しかないぞ!?なんでこんなとこに。やっぱり疑問は深まるばかりだ。
【30】「いわき市海竜の里センター・観覧車」(福島県いわき市)
さらに近くまで歩いてきた。観覧車より異彩を放っているものがいた。なんだありゃ?恐竜???
こちら福島県「 いわき市海竜の里センター 」。海竜とはつまり恐竜のこと。案内文によるとこのあたりで昭和43年、高校生が恐竜の化石を発見したのだそう。なんと8000年前の化石だったんだって!
という訳でここは、たくさんの恐竜と触れ合えて、観覧車含む3つの遊具が揃ってる公園なのです!営業してて良かったまじで!
敷地内あちこちに散らばっている恐竜のオブジェたち。これが結構凝ったつくりなんだな。観察してると家族で記念写真に興じたり、お子さんが椅子代わりにしたり、どれも人気者!やっぱ恐竜は子供たちの浪漫だもんね。
今にも喰いかかりそうな勢いで立っている首長恐竜の正体は” ブラキオサウルス ”。地上を歩く最大級の草食動物なんだとか!お顔も間近で拝みたいことだし、早速乗ってみましょう。遊具は大人200円均一( 3歳から小学生までは100円 )でお安いぞ!
静かにぐんぐん上昇します。てっぺんより若干低い位置で視界を遮っている橋は、常磐自動車道。いわき四倉インターチェンジと広野インターチェンジの間。高速道路から見える!って宣伝効果ありそうだけども、少々インターから離れちゃってるんですよねー
対して反対側は森に畑に住宅・・・、いかにも日本らしい景色が広がって目に優しい眺望ですよー。真ん中を流れる川が良いアクセントに!上の写真だと左下にちょっと写り込んでる建物には食堂があります!歩いてきてお腹鳴る頃。腹ごしらえに丁度イイネ!
草食動物らしい優しい顔をしておりました。これからも観覧車に乗ってる子たちを楽しませてあげてくださいね。
” なんでこんなとこに? “やら” 秘境 “やら、いろいろ言ってしまったけれど、実際は観覧車より恐竜が人気者なちょっとヘンテコな場所でした。誰一人いないんじゃないか・・・と心配したんだけど、それなりに賑わっていたよ。
太古の昔に思いを馳せつつ満喫しました。同じ道4キロ歩いて帰るという事実は棚に上げてね。歩いて来る人、いないんだろうな・・・(汗)
(訪問日:2016年8月28日)