年もあけ春一番まで吹いてしまったが、ここで2016年に日本でオープンした観覧車をみてみよう。
☆ 7月 大阪府吹田市・エキスポシティ
仙台のは、日本で初めての野球場併設型観覧車としてメディアでも話題になり、野球ニュースを見ていれば自然と写り込むその姿に、プロ野球ファン、観覧車ファンでなくても目にした事ある人は多いだろう。
大阪の高さ123m・日本最大の観覧車誕生は、こちらもメディアを騒がせた。騒いだのはメディアだけにとどまらず私も同様で、開業日の翌日、夜行バス使って乗りに行った。VIPゴンドラ1台8,000円は夜行バスよりも高かったが、感動はそれ以上だった。
そして。2016年オープンした観覧車はもう1つ!他2つに比べるとメディアで取り上げられる回数も少なく、未だに知名度が低いままの観覧車がある。今回はそんな不憫な(?)観覧車に、ぼっちで乗ってきたレポだよー!!
【39】「木更津かんらんしゃパーク キサラピア・大観覧車」(千葉県木更津市)
マザー牧場を神奈川県側から行く場合、東京湾アクアラインを通ることが多いけれど、そのアクアライン、千葉県側出入口から程近い好立地にあるのが「 木更津かんらんしゃパーク キサラピア 」だ。
観覧車メーカーとして有名な泉陽興業さんが手掛けるミニ遊園地であるここには、これからの観覧車のスタンダードとなるであろう最新機種に乗れるよ!
最新機種なゴンドラは、ずばり「 箱型 」!観覧車のゴンドラというと丸形だったり、泉陽さんでいえば卵型だったりいくつかあれど、まあるいイメージ。別メーカーが作った大阪日本一のやつも箱型だし、四角い形はイマドキなトレンドなのかもしれない。
透明含め全9色、これが4セットで合計36台が空を舞っている。透明( シースルーゴンドラ )とそれ以外は同じ料金で1周700円/1人だ。キサラピアには、トゥモローコースターや立体シアターなんかもあるけれど、脇目も振らず大観覧車にとつげきだよー!
最新機種らしく扉は自動ドア。出来立てホヤホヤらしく透明感抜群。シースルーゴンドラを選んだけれど、通常タイプでも椅子の位置まで窓が広がっているから見応え十分でしょう。
という観察をしていると私のゴンドラがやってきた!すると係のお兄さんが中に入って拭き掃除をしてくれる。そんなに汚れてはいないだろうけど、気持ち良いサービスですよ。
眺望は、東京湾の間近に立っているだけあり解放感たっぷり。東京湾を挟んで直線32キロ・東京スカイツリーも発見できたし、羽田空港を離発着する飛行機を乗車中いくつも見られる。こちら側から伸びる橋( 東京湾アクアライン )が海上の小島まで続く光景は、かのモンサンミシェルに見えなくもない( 見えない )。
キサラピアの真横には、三井アウトレットパーク木更津があるよ!公共交通機関で行くときは、最寄であるJR袖ケ浦駅や、東京駅などからも出ているアウトレットパーク行きバスで終点まで乗って、そこからの徒歩がオススメ!
「 三井アウトレットパークは観覧車が大好き! 」という説を思い出した( 全国13ヶ所中、2ヶ所に観覧車併設。 )。ここは別施設だけれど、三井は観覧車を呼び寄せるなにかを発しているのでしょうかw
最新機種というわけでご多分に漏れず冷暖房完備!ということは「 室外機から出るあの水 」がどうなるか皆さん気になるよね。頂上付近でポタポタ漏らせば大変!
こちらでは運転中に溜めこんだ水を、地上付近にきたタイミングで排水する仕組み!入口と反対側にまわればそんな様子が観察できて、お子さんの自由研究に役立つかもー!
「 観覧車 」って、遊園地の花形乗りものだけれど、決して主役じゃないですよね。ジェットコースターというライバルがいるし。そんな中でキサラピアは枕詞に「 かんらんしゃパーク 」を冠するだけあって、観覧車が主役の遊園地なのだ!
ここではトゥモローコースターも立体シアターも、観覧車を目立たせる脇役にすぎない。そういった意味でキサラピアは、観覧車界が目指す理想郷、全観覧車憧れのユートピアなのだ(?)
偶然にも大阪と開業日が同じ( 7月1日 )。東西観覧車対決!?なーんて相乗効果狙ったのかもしれないけれど、開業当時は完全に大阪日本一のやつしか取り上げてもらえなかった。都心からほど近い立地で、観覧車のスタンダードとなるであろう最新機種に乗れるユートピアであるという事実を、もっともっと、アピールしても良いと思うんだけどなあ。おすすめっ!
(訪問日・2016年9月10日)