【72】日本三景を唯一見渡せる観覧車「天橋立ビューランド」(京都府)

日本三景を唯一見渡せる観覧車は、天橋立にある。

そんなロマンチックが止まらない観覧車に乗りたくて、たまらなくなって、京都駅から鈍行で3時間弱( 特急列車であれば約2時間 )、車窓から海が見えてきたらもうすぐ。はじめての天橋立にやってきました…!

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天橋立観光の玄関口・天橋立駅へは豪華な感じの普通列車で!

天橋立でやってみたいこと代表といえば、股のぞきで異論はありません。あれば必ずその街のシンボルとなる観覧車をもってしても、ここ股のぞき王国・天橋立では影が薄い存在に甘んじています。致し方ないですよね。そこでしか味わえない体験、というものは非常につよい観光資源ですから。

こうなると観覧車が不憫に思えてならないのですが、なにかしらの魅力はあるはず!それを探りにまずは天橋立を渡りきることにしました。

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まわっている~

駅から数分。買わなくても入らずにはいられないお土産屋さん密集地帯を抜けると、動く橋が登場です。

動くというとだいたい跳ね橋を想像するのに、こちらは船を通す度よっこらしょと90度旋回。さすがに今は電動だけれど、昭和35年に電化されるまでは本当によっこらしょと手作業だったというから、歴史感じるよね~

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神々しいよ~

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渡りきるまでゆっくり歩いて50分。レンタサイクルの人が多かった

橋を渡ると天橋立本体へ。海に挟まれし一本道。上空より俯瞰する写真は何度も目にしていても、天橋立の正体が立派な松並木だったのは知らなんだ。

・ ” 羽衣の松 ”やら” 夫婦の松 ”なんていう命名松

・ 海に挟まれているのに真水がでる不思議な井戸

・ 海水浴場にもなる砂浜

あたりが見所かな。片道50分歩いても飽きの来ない散策路はさすがの国民的観光地。気持ちよく渡りきったら、股のぞきできる高台を見つけました。

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笠松公園。でもいかない

さて、気になる股のぞきスポットは、天橋立を挟んだ格好で2か所あります( どちらも有料施設です )。

1つ目は、駅から天橋立を渡り切った先にある笠松公園

2つ目が、駅から徒歩5分の天橋立ビューランド( ←観覧車がある方ね )

両方欲張りたいけれど1つに絞らないといけないとき、答えは決まっています。観覧車がある方に行くのです!

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これから行く方はこっち

【72】「天橋立ビューランド・観覧車」(京都府宮津市)

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モノレールなう

天橋立ビューランドに入ると人類は2種類に分かれます。つまりモノレールに乗るか、リフトに乗るかです。選択自由ですが、ゴンドラ的な乗り物が好きな私、迷わずモノレールで上を目指し・・・・・・あーーー、リフト絶対気持ちよさそうなんですけれど!!

観察すると10人に3人が足ぷらぷらしちゃっている。足が地面から離れるとつい動かしたくなるのは人類の謎。” 足持ち無沙汰 ”が広辞苑に載る日はいつですか?

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今日の観覧車

帰りはリフトにするんだ、そう心に誓うと頂上つきました。

おおー。皆さまやってますねえ、股のぞき。いくつも用意された台に上がって「 股の間からサカサマに眺めると龍に見える 」という景色を楽しんでいます。

別に股のぞきしなくたってここは絶好の撮影スポット。俯瞰した天橋立はさすがの日本三景、人類1度は見ておきたい芸術的な景色が広がっています。

ところが観覧車に目を向けると、うーむ。股のぞき台のすぐ後ろにもかかわらず、今一つ人気がないですねえ。予想した通りです。いや、ちらほらはいます。でも、超絶恵まれた立地条件の観覧車にしては少なすぎるのですよ。

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プラットホームは簡易なつくり

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ビューランドに動物はいないのだけれど、動物柄

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ピンク担当のウサギさんとトラさん、目がいっちゃってませんかねw

でも素晴らしいに決まっている。そう信じた私は、300円ののりもの券を手に乗ってみることにしました。気になる景色はどうだっ!

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「 ふうこうめいびってなあに? 」子供に問われたら、天橋立のことよって答えるに決めた

はい素晴らしーーー!!!!

海を渡る緑の一本道は、サカサマに見なくたって龍が飛んでいるよう。なにこの躍動感。神様・仏様・天橋立様、もうあなた何かしら宿っておられますよね。

日本海から続く宮津湾( 右 )と阿蘇海( 左 )を隔てる天橋立、その両方の海をつなぐのは、先ほど渡った回転橋がある水路だけ。本当にこの景観は奇跡的につくられたものだと言わざるをえません。いっつあびゅーてぃふる。

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伊根の舟屋方面

ずーっと奥の方には、湾に面して住宅がずらりと立ち並ぶ伊根の舟屋地区あたり。天橋立とまとめて訪れる人も多い観光地です。この広い海をぼーっと見ていたい気持ちはあるけれど、目線を手前に戻すといたいた。ビューランド一番の人気アトラクションは、股のぞきで確定ですね。

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ちなみにビューランドからは「天に舞う龍」、対岸の笠松公園側からは「昇り龍」のようにみえるのだとか

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モノレール。2台くっついて動くよ

今度は天橋立から、視線を右にずらしてみよう。稜線のさらに奥にそびえるは青葉山。京都府と福井県をまたぐ別名・若狭富士と呼ばれているのだそう。今度は富士ときましたか。神々しさのダブルパンチ受けちゃった。

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青葉山

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さらに視線を右へずらすと天橋立から1駅。宮津市の中心地です

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4人乗り

1周4分強、観覧車から眺める日本三景はマジで格別。

確かにですよ。お山の上というアドバンテージがききすぎて、さらに10メートルほどの観覧車に乗っても見える景色にさほど変化はないのです。近くには飛龍観回廊という別料金不要の展望台だってありますし。

それでも「 揺れる乗り物から眺めた光景 」というのはいつまで経っても記憶に残るものじゃないですか。股のぞきしたよね!の次でいいから観覧車にも乗ったよね!そうあなたの記憶の1ページに刻めるのなら、私は本望よ。と言っている声が私の背中あたりから聞こえたので、乗ってよかったです(?)

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おいしかったぜい

さて天橋立には、あさりを使った料理が多く目にはいります。ご多分に漏れずビューランド唯一のレストランにも、あさりメニューを発見。ちょこっとグルメは「 宮津風あさりのソースかつ丼 」( 750円 )で。

ふわっとしたアサリの串カツというだけでも贅沢なおいしさ確定案件なのに、濃いめソースをたっぷりと。あー!ソースカツ丼与えたもうた天橋立様よ、ありがたき幸せにございまする~

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「あのウネウネしたやつ写ってるー?」景色をバックに記念撮影した方々へ。ウネウネじゃないわい。あまのはしだてさまじゃーーーい!!

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かわいすぎて、珍しくお土産買いました

下りは決めていた通りリフトで。足ぷらぷらさせて降りるの気持ち良いんだろうなあ。

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「足を振らない」

そ、そうですよね・・・

それでも誰かが振ってしまったのでしょう。「 足を振らずにお静かにお座りください 」スピーカーからアナウンスまで流れる始末。風にあたりながら眺める天橋立の美しさに変わりはなかったけれども、ちょっとだけ、切なさは止まりませんでした!?

( 訪問日:2018年1月7日 )

( リンク )「 天橋立ビューランド 」公式ホームページ

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